2024/2/21

DHEAとED治療薬の同時摂取の重要性を徹底解説

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1.DHEAとは

【DHEAの特徴】

〔マザーホルモン〕DHEA(デヒドロエビアンドロステロン)は、マザーホルモンとも呼ばれており、男性ホルモン(テストステロン)や女性ホルモン(エストロゲン)など約50種類の性ホルモンの源(前駆体)です。
〔若返りホルモン〕DHEAがなければ、男女問わず体力も気力も減退するため若返りホルモンと呼ばれています。
〔長寿ホルモン〕男性でDHEAが多い人ほど長寿との報告(※1)があり、長寿ホルモンとも呼ばれています。

(※1)→ Enomoto M, Adachi H, Fukami A, et al. J Am Geriatr Soc. 2008;56(6): 994-998.より

〔抗ストレスホルモン〕コルチゾールは副腎から分泌されるホルモンで、ストレスを受けると分泌され、血糖値を上げることでストレスを緩和してくれます。一方、コルチゾールはDNAを酸化し老化させる活性酸素を発生させ、免疫力の低下や筋肉や骨の合成を抑制するため老化ホルモンといわれます。DHEAは、このコルチゾールの抗ストレス作用と老化作用をコントロールするホルモン(IGF-1)の産生をサポートするため、抗ストレスホルモンとも呼ばれます。

【DHEAの働き】

DHEAは男性ホルモン(テストステロン)や女性ホルモン(エストロゲン)を作る材料になりますが、ED関連では下記の働きを持ち、EDの原因となる生活習慣病およびEDの改善促進効果があることが報告されています。

性欲を高め、EDを予防・改善する

不妊症を改善する

・男性ホルモン分泌を促進する筋力を維持し、代謝を高めてEDの原因となる体脂肪を減らし、脂質異常症・肥満を予防する

・EDの原因となるストレスを緩和し、意欲を向上させる

・インスリンの働きを助け、EDの原因となる糖尿病を予防する

・EDの原因となる不眠の改善

免疫力を高め、炎症を抑える

2.DHEAの低下と影響

DHEAは加齢の他にストレス・睡眠不足、アンバランスな食事等によっても減少します。

【加齢によるDHEA低下】

DHEA(デヒドロエピアンドロステロン)とDHEA-S(DHEAの塩酸塩。デヒドロエピアンドロステロンサルフェート)は、主に副腎から分泌されるホルモンで、血中ではほとんどがDHEA-Sとして存在します。血中のDHEA-S値は6~7歳ごろから増加し始め、20代後半にピークに達した後、加齢とともに35歳以降急激に低下し40歳代ではピーク時の50%、60代で30%、70歳時で20%に、85~90歳では5%まで低下してしまいます。したがって、DHEAが材料となって産成される男性ホルモン(テストステロン)も加齢により低下しやすくなります。

【ストレス・睡眠不足によるDHEA低下】

睡眠が不足するとストレスがたまりますが、副腎で分泌されるコルチゾールがストレスから体を守るためのエネルギー確保のために血糖値を上げようとします。したがって過剰ストレスがあるとコルチゾールが過剰分泌となり副腎が疲弊し、副腎でのDHEAの分泌が減少してしまいます。

【食事によるDHEA低下】

〔アミノ酸、コレステロール〕アミノ酸、コレステロールは細胞膜の材料、ホルモンの原料になりますのでアミノ酸、コレステロールの摂取が食事で不足するとDHEAの分泌に悪影響を与えます。
〔糖質〕糖質を多く含む食事をすると血糖値を急激に上げてしまいます。すると血糖値を下げようとしてインスリンの分泌が副腎で盛んとなり、副腎を疲弊させ、副腎でのDHEAの分泌に悪影響を与えます。

【DHEA低下の影響】

〔DHEA低下の直接的影響〕
加齢によるDHEAの低下により、ED関連では上述の【DHEAの働き】とは逆の悪化リスクが高まります。

・性欲低下・ED発症リスク

・不妊症発症リスク

・筋力が低下し、代謝低下でEDの原因となる体脂肪増加・脂質異常症・ 肥満のリスク

・ストレスに敏感となり、EDの心的原因となる意欲が低下するリスク

・血管・血流劣化によりEDの原因となる動脈硬化リスク

・血管・血流・興奮情報伝達劣化によりEDの原因となる糖尿病リスク

・EDの原因となる不眠症のリスク

・免疫力低下でEDの原因となる生活習慣病等の炎症を悪化させるリスク

〔DHEA低下の間接的影響〕
〈男性性機能低下〉男性ホルモン(テストステロン)の材料となるDHEAの加齢による減少を間接的原因とした男性ホルモン低下の可能性があります。さらに生活習慣・ストレス等を原因とした男性ホルモンの低下も重なりEDを初めとする様々な男性性機能低下を発症します。
〈更年期障害〉女性の更年期障害は有名ですが、男性にも更年期障害が起こります。男性の更年期障害は加齢性腺機能低下症、別名LOH症候群 (late-onset hypogonadism)と呼ばれ近年注目を集めています。男性ホルモンは20歳代にピークを迎えてから徐々に低下していき、加齢とともに男性性機能が低下し、更年期障害(LOH症候群)の症状が現れます。更年期障害(LOH症候群)は身体的には全身の疲労感や倦怠感、性欲低下、ED(勃起障害)、不眠、肩こりなど、精神的には気力の衰え、集中力の低下、イライラ、抑うつなど、症状は多岐にわたります

3.DHEAのED等の改善効果

【ED改善効果】

DHEAの服用はEDの改善に有効で、24週間の摂取で勃起機能・性欲・性行為の満足感が改善したという米国での報告(※2)がありました。バイアグラ(成分名シルデナフィル)、レビトラ(成分名バルデナフィル)、シアリス(成分名タダラフィル)等のED治療薬とDHEAを併用服用することでED改善の高い相乗効果が期待できます。
DHEAには精子の形成を促す作用もあるため、精液の原料である亜鉛と併用服用することで性欲を高めることが期待できます。また、ビタミンBも併行服用すると男性ホルモン(テストステロン)水準を維持・改善することも期待できます。当院ではED・早漏・AGA男性専門クリニックとして、厚生労働省のルールに従い、医師の判断の下で、DHEA、亜鉛、ビタミンBの処方が可能です。勃起力にご不安のある方は、当院を受診いただき、ED治療薬とDHEA、亜鉛、ビタミンBを併行服用していただくことをお勧めいたします。

(※2)→勃起不全の治療におけるデヒドロエピアンドロステロン:前向き二重盲検無作為化プラセボ対照試験 - PubMed (nih.gov)

【更年期障害改善効果】

上記〔DHEA低下の間接的影響〕で述べたように、加齢により男性ホルモン(テストステロン)が減少すると性欲が落ち、性的機能が低下しEDを発症しやすくなります。また、ストレスなどによりコルチゾールが過剰分泌されると、意欲減退、うつ症状、不眠、筋力低下、倦怠感、ほてりなどの男性更年期障害(LOH症候群)を発症します。
DHEAは、男性ホルモン(テストステロン)などの性ホルモンを増加させ、コルチゾールを抑制することで、男性更年期障害のほてり、意欲減退、うつ症状などに対して効果があります。

【不妊改善効果】

加齢により男性ホルモンバランスが崩れると精子が老化したり、精子が正常に成長しなかったりします。DHEAには男性ホルモン(テストステロン)の分泌を促す作用があるため、精巣の機能を回復させる効果が期待できます。DHEA服用により精子を若返らせ、成長を促すことで不妊治療に有効である可能性があります。

4.DHEAを増やすには

【DHEAサプリメント】

DHEAを増やすのにサプリメントの服用はお手軽で効果的です。DHEAは、海外ではサプリ・健康食品として販売されていますが、日本では薬機法(旧「薬事法」)上、「未承認医薬品」として、医師でなければ輸入・処方できません。
また、通販で入手できるものは、その原料や、実際に基準量を満たしているのか怪しい、または本来摂取してはいけない量まで含んでいるものがあり要注意です。
当院のDHEAサプリメントは、厚生労働省の定めるルールに従い、医師の判断の下で信頼できる医薬品会社のものを正規の手続きを経て通関・輸入をして、医師の判断で処方しますのでご安心ください。

【ストレス軽減・十分な睡眠】

睡眠不足等によるストレスはストレスを軽減するホルモンを分泌する副腎を疲弊させ、副腎でのDHEAの分泌を低下させてしまうので、ストレスの軽減・十分な睡眠を心がけましょう。

【食事】

食事でDHEAを増やそうと考えるならばヤムイモを摂ることが効果的です。自然薯や長芋もヤムイモの一種です。これまでの研究で、自然薯にDHEAが含まれていることが明らかになっています。(※3)他にDHEAを増やすためにお勧めの食材で、納豆や黒豆、アボカド、魚介類を挙げる専門家もいます。

(※3)→生理活性脂質合成系をターゲットとした自然薯粉含有食の食品機能性の解析 | CiNii Research

【軽い運動】

DHEAを増やすのに効果があるのが運動です。なかでも下半身の筋肉を活用し、軽い負荷のかかる程度の運動が、DHEAを増加させるのに効果があるといわれています。ウォーキングの場合、坂のあるルートを選んだり、階段を利用するなど、負荷を加えることを考えましょう。また、1日5~10分程度の軽い筋力トレーニングも、DHEAの分泌をよくするとされています。

5.DHEAの副作用・注意点

【副作用】

副作用として報告されているものは倦怠感、脂性肌、不眠、興奮などですが、短期間、適正量を摂取すれば安全性が示唆されています。医師の判断の下で服用することが重要です。

【注意点】

小児や妊婦、授乳中の女性は服用できません。前立腺肥大・前立腺がんの方、心疾患のある方、ステロイド薬・ホルモン薬・インスリンを服用している方は医師に相談ください。DHEAの不眠の副作用を回避するために、夜服用を避け朝服用をお勧めします。DHEAを筋肉増強剤としてドーピング薬物に指定していますのでスポーツ選手が服用する場合には注意が必要です。なお、長期間あるいは大量の摂取はホルモン感受性の乳がんのリスクを高める危険性が示唆されていますが、明らかな臨床データがあるのではなく理論的に可能性があるため注意が必要とされています。

《最後に》

当院は、10年以上の診療実績、60万件以上の診療件数のあるユナイテッドクリニック・グループに所属しており、ユナイテッドクリニック・グループでは豊富な治療経験に基づく安全性・有効性・経済性に配慮したED薬治療(※4)を目指しております。勃起力に衰えを感じた際には、お一人で悩まず、当院の専門医師に、お気軽にご相談ください。皆様のご来院を心よりお待ちしております。

(※4)→安全性・有効性・経済性に配慮したバイアグラの入手方法を解説

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監修者

院長 髙嶋 政浩

平成元年杏林大学医学部医学科卒業
平成元年杏林大学医学部附属病院
平成8年西部総合病院皮膚科・形成外科部長 就任
平成12年大手美容外科クリニック
令和3年ユニティクリニック