2024/3/20

中折れの原因はED?年代別の対策と改善方法を解説

勃起状態を維持できず、性行為の途中で萎えてしまう「中折れ」は、世代を超えて多くの男性が悩んでいる症状です。
中折れを改善するには、原因や年齢に応じて適切な対策と治療が必要です。

この記事では、中折れとは何か、EDとの関係性、年代別におすすめの対策・改善方法を解説します。

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中折れとは?

中折れとは、勃起をして挿入はできるものの、その状態の維持が難しく、性行為の途中でやわらかくなったり、小さくなったりすることを指します。
いわゆる、「萎えてしまう」という状態です。

中折れとEDの関係性

中折れの場合、勃起して挿入することができ、なかには射精まで至るケースもあります。
そのため、「中折れはEDとは違う」と思われている方も多いかもしれません。

しかし、中折れの症状は、EDの定義に当てはまります。
EDとは、「Erectile Dysfunction」の略称で、日本語で「勃起不全」「勃起障害」という意味です。

具体的には以下のような症状がEDだとされています。

  • 満足な性行為を行うのに十分な勃起が得られな
  • 勃起を維持できない状態が持続または再発している

参考:日本性機能学会/日本泌尿器科学会「ED診療ガイドライン

ちなみに、EDの症状のなかでもっとも多いのは、中折れです。

また、EDには以下の4つの分類があり、それぞれ原因が異なります。

EDの分類 原因
心因性ED 精神的なストレスなどが原因
器質性ED 加齢による男性ホルモンの低下などが原因
薬剤性ED 薬の副作用が原因
混合性ED 複数の原因が合わさっている

EDの種類や原因について詳しくはこちら>

中折れする5つの原因

中折れしてしまう原因は、人それぞれ異なります。
中折れの原因として考えられるのは、以下の5つです。

加齢に伴う勃起力低下

男性ホルモン(テストステロン)の分泌量は加齢とともに減少するため、勃起力の低下につながります。
勃起を維持するための筋肉も衰えてくるため、中折れしやすくなるのです。

具体的には、40代ごろから勃起力が低下し、「途中で萎えるようになった」と感じる方が多いようです。

血行不良による勃起力低下

中折れを防ぎ、勃起状態を維持するには、陰茎内部の海綿体に十分な血液が流れ込む必要があります。
そのため、肥満や運動不足、喫煙などの生活習慣による血行不良や動脈硬化も、中折れする原因の一つです。

また、過労やストレス、睡眠不足などで心身に疲労が溜まると、自律神経のバランスが乱れるため、勃起状態を維持しにくくなると言われています。

その他の疾患による影響

以下のような疾患のある方は、勃起力の低下や中折れが起こりやすいです。

  • 糖尿病
  • 高脂質異常
  • 高血圧
  • 慢性腎臓病
  • 前立腺肥大症
  • 心血管疾患(狭心症など)
  • 脳卒中
  • 脳腫瘍
  • 脊髄損傷
  • パーキンソン病
  • 精神疾患(うつ病など)

例えば、糖尿病や高血圧の方は動脈硬化が進行しやすい傾向にあります。
前述の通り、動脈硬化になると陰茎の海綿体に十分な血液が流れ込まなくなるため、中折れしやすくなってしまいます。

また、中折れを防ぎ、勃起状態を維持するためには、神経が正常に働いている必要があります。
そのため、脊髄損傷やパーキンソン病などの神経系などの疾患も、中折れなどEDの症状と密接な関わりがあるのです。

薬の副作用による勃起障害

薬の副作用によって、中折れの症状があらわれることもあります。
例えば、以下のような薬は勃起障害を起こす場合があると報告されています。

【降圧薬(血圧を下げるための薬)】

高血圧の治療のために用いられる降圧薬は、有効成分によって作用のメカニズムが異なります。

  • 利尿薬
  • β遮断薬
  • Ca拮抗薬

すべてが勃起障害を引き起こすわけではないものの、高血圧の治療をしている方は、勃起障害の発症リスクがあります。

【抗うつ薬】

うつ病などの精神疾患の治療に用いられる抗うつ薬には、勃起障害を発症する副作用があるとされています。

  • セロトニン再取り込み阻害薬(SRI)
  • セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)
  • 三環系抗うつ薬

また、うつ病の方は精神的なストレスが原因で、心因性EDによる中折れが起こる場合もあります。

【5α還元酵素阻害薬】

5α還元酵素阻害薬は、前立腺肥大症や薄毛(AGA)治療に用いられる薬です。

  • フィナステリド(プロペシア)
  • デュタステリド(ザガーロ)

前立腺肥大症やAGA治療中の方は、副作用としてEDの症状があらわれる場合があります。

心理的要因による性欲低下

勃起状態を維持するためには、性的興奮が必要です。

パートナーとの関係悪化や性行為へのトラウマ、精神的なストレスなどが原因で性欲が低下して興奮しなくなると、勃起状態を維持できず、中折れの原因となる場合があります。

中折れは自分で対策できる?

中折れの症状は、原因や年齢に応じた対策をとることで、改善できる可能性があります。
ここでは、自分できる中折れの対策方法について、年代別に紹介します。

20代の中折れ対策

20代の男性の場合、トラウマやコンプレックスなど、心理的要因でEDになるケースが多いです。

20代の中折れ対策としては、以下のようなことが挙げられます。

  • パートナーと良好な関係を築く
  • 疲労やストレスを溜め込まない
  • ED治療薬を服用し、成功体験を重ねて自信をつける

「もし失敗したら、パートナーに幻滅されるかもしれない」という不安な気持ちがあると、それが心理的な要因となり、中折れしてしまうことがあります。
パートナーと良好な関係を築き、安心感を得ることが重要になるでしょう。

疲労やストレスを溜め込まず、心身ともに万全の状態で性行為に望むことも大切です。
ED治療薬の力を借りて成功体験を重ねることも、中折れに有効な対策と言えます。

30代の中折れ対策

働き盛りの30代の場合、ストレスや睡眠不足が原因でEDになる場合があります。
また、過度な飲酒やタバコもEDの原因になることがあるため、注意しましょう。

30代の中折れ対策としては、生活習慣を整えることが重要です。

  • 睡眠時間を確保する
  • 3食しっかり食べる
  • 飲酒やタバコを控える

また、既婚者の場合、パートナーからの「子どもが欲しい」というプレッシャーでEDを発症してしまうケースもあります。
特に不妊治療中の場合、自分のタイミングで性行為ができず、パートナーとの性行為自体に前向きになれない方もいるでしょう。

このようなケースでは、パートナーとしっかり話し合うことが大切です。
大切な問題だからこそ、男性側だけがプレッシャーを背負う必要はありません。
「性行為をプレッシャーに感じてしまう」など、自分の正直な気持ちを相手に伝えることで、心のわだかまりが取れ、EDを改善できる可能性もあります。

40代の中折れ対策

40代は、過労やストレス、生活習慣が原因でEDになるケースが多い年代です。
また、加齢による男性ホルモンの低下や運動不足による筋力低下も、中折れの原因となり得ます。

40代が中折れを防ぐには、以下のような対策が有効です。

  • 栄養バランスのとれた食事を取る
  • 飲酒やタバコを控える
  • 適度なトレーニングを取り入れる

また40代は、「最近疲れやすくなった」と感じ始める方が多い年代です。
働き盛りの年代でもありますが、決して無理をせず、十分な睡眠時間を確保することも意識しましょう。

筋力の低下が気になる場合は、骨盤底筋を鍛える筋トレに取り組むのもおすすめです。

50代の中折れ対策

50代の中折れの原因には、加齢による男性ホルモンの減少や動脈硬化が関係しているケースが多いです。
喫煙や偏った食事を続けていると、動脈硬化が進行しやすくなります。

50代の中折れ対策としては、以下のようなことを意識しましょう。

  • 脂っぽい食事、塩分の高い食事を控える
  • 飲酒やタバコを控える
  • 適度に運動する

40代と同じく、血行不良や動脈硬化によるEDを防ぐためには、生活習慣を改善することが大切です。

60代の中折れ対策

60代は、EDの発症率がますます高まる年代です。
加齢による筋力の衰えや男性ホルモンの分泌量の低下に加え、疾患が原因でEDになるケースも増えてくるでしょう。

60代の場合、40代・50代と同じく以下のような生活習慣の見直しで症状が改善できる場合もあるものの、同時にED治療薬の服用も検討することをおすすめします。

  • 無理をしない程度に運動する
  • 食生活に気を配る
  • 定期的に健康診断を受ける

動脈硬化の進行によって中折れの症状があらわれている場合、心筋梗塞や脳卒中など、命の危険がある疾患を発症する可能性も高いです。

定期的に健康診断を受け、異常の早期発見に努めましょう。

中折れの改善はED専門クリニックでの治療がおすすめ

中折れは、生活習慣の改善や適度な運動、ストレスの軽減などの対策によって改善できる場合があります。
しかし、症状の程度によっては、自力での改善が難しいケースもあるでしょう。

また、「EDをいち早く治したい」「根本的に治療したい」という場合には、ED専門クリニックでの診察を受けてみることをおすすめします。

ユニティクリニックでは、中折れなどのED治療について、ED治療薬の処方と衝撃波治療の、2種類の治療が可能です。

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ED治療薬の処方

中折れを含めたEDの治療方法として、最も一般的なのがED治療薬の処方です。
ED治療薬には様々な種類があり、それぞれに特徴が異なります。

ユニティクリニックで処方しているED治療薬は、以下の5種類です。

  • バイアグラジェネリック
  • レビトラジェネリック
  • シアリスジェネリック
  • アバナフィル
  • ウデナフィル

いずれも、「血流を改善し、陰茎の海綿体に血液が流れ込みやすくすることで、勃起しやすい状態をサポートする」という作用は基本的に同じです。
ただし、即効性や作用時間などに違いがあるため、症状や目的に応じて選ぶ必要があります。

ユニティクリニックでは、ジェネリック医薬品も取り扱っており、1錠からのお試し購入もできるので、ぜひご検討ください。

ED治療薬の種類やそれぞれの特徴について詳しくはこちら>

衝撃波治療

衝撃波治療は、EDの治療方法の中でも、比較的新しいものです。
極低出力の衝撃波を陰茎部の皮膚に直接照射することで、「血管の若返り」や「血管の新生」を促すことができます。

陰茎内部の血管障害や血流の低下が原因のEDの場合は、根本的な症状の改善効果が期待できるでしょう。

ED治療薬のような即効性はなく、費用もかかりますが、根本治療が可能になるというメリットが大きいため、近年注目を集めています。

ただし、比較的新しい治療方法のため、行っているクリニックは限られています。

中折れを含むEDの衝撃波治療にについて詳しくはこちら>

中折れはEDの一種!年齢に合った対策や治療を始めよう

中折れは、性行為を満足に行えるほど勃起状態を維持できないという状態で、EDの一種です。
そのため、中折れの症状を改善するには、ED治療を専門的に行うクリニックの受診をおすすめします。

EDの治療法としては、大きく分けて「ED治療薬の処方」と「衝撃波治療」の2種類があり、併用可能です。
ユニティクリニックでは、ご来院・音声通話によるオンライン診療でのED処方薬の処方や、EDの根本治療が可能な衝撃波治療を行っております。

もちろん、いずれも男性医師が担当いたします。

中折れの症状改善については、ぜひユニティクリニックにご相談ください。

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監修者

院長 髙嶋 政浩

平成元年杏林大学医学部医学科卒業
平成元年杏林大学医学部附属病院
平成8年西部総合病院皮膚科・形成外科部長 就任
平成12年大手美容外科クリニック
令和3年ユニティクリニック