2025/4/24
EDは食べ物で良くなる?勃起不全の改善におすすめの栄養素を紹介
ED(勃起不全)は、加齢だけでなく生活習慣や食事の影響も大きいとされています。
実は、毎日の食事を見直すことで、血流改善やホルモンバランスのサポートが期待でき、EDの改善につながる可能性があります。
この記事では、EDと食べ物の関係性、避けるべき食べ物、積極的に摂取したい栄養素についてわかりやすく紹介します。
ED(勃起不全)と食べ物の関係性
ED(勃起不全)は、血流不足やホルモンバランスの乱れ、心理的なストレスなどが原因となって引き起こされる症状です。
また、糖尿病や高血圧などの生活習慣病が、EDの発症に関わっているケースもあります。
日々の食生活は、血流やホルモンバランス、生活習慣病の発症と密接に関わっているため、EDと食べ物には一定の関連性があると考えて良いでしょう。
例えば、高脂肪・高塩分の食事は、動脈硬化や高血圧を引き起こし、陰茎への血流を阻害することでEDを悪化させる可能性があります。
一方で、特定の栄養素を含む食品は、血流の改善やホルモンの正常化を助け、EDの予防や改善に寄与することもあるのです。
まずは、EDの改善に効果的な食べ物と避けたい食品を見ていきましょう。
OKな食べ物
EDの改善や予防には、「精がつく」「滋養強壮にいい」「疲労回復にいい」などと言われる食べ物がおすすめです。
例えば、亜鉛や、アルギニン、シトルリン、DHA・EPAなどを含む食品は、一般的にEDの改善や予防に効果が期待できるとされています。
NGな食べ物
高カロリー、高脂質、高塩分な食品は、EDの引き金となりうる生活習慣病のリスクを高めます。
EDが悪化する要因にもなるため、できる限り避けるのがおすすめです。
食べ物だけでEDが治るわけではない
食生活の見直しは、ED(勃起不全)の予防や症状の軽減に役立つ可能性があります。
特に、血流を改善する栄養素や生活習慣の改善は、身体的要因によるEDに良い効果が期待できるでしょう。
しかし、食事だけでEDが「完全に治る」と考えるのは誤解です。
特に、心理的なストレスやトラウマが引き金となっている心因性EDの場合、食事や食べ物が原因となっているわけではないため、食生活の改善だけで十分な効果が見込めるわけではありません。
EDを改善するには、医師の診察を受け、適切な治療を行うことが大切です。
代表的な治療法としては、バイアグラなどのED治療薬による治療や、レノーヴァ治療があります。
食べ物によるED改善は長期的な視点で取り組むものと理解し、医学的アプローチと組み合わせて取り入れましょう。
ED改善におすすめの食べ物・栄養素一覧
ここでは、ED(勃起不全)の改善をサポートするとされる代表的な栄養素と、それを含む食べ物について紹介します。
以下のような食べ物を継続的に摂取することで、血流改善やホルモンバランスの維持に役立ち、EDの予防や軽減につながる可能性が高まります。
亜鉛を含む食べ物
亜鉛は「セックスミネラル」と呼ばれるほど、男性の生殖機能維持に欠かせない栄養素で、男性ホルモンのテストステロンの生成を促す効果があります。
亜鉛を多く含む食べ物は、以下の通りです。
・牡蠣
・牛肉(赤身肉)
・豚レバー
・ナッツ類(アーモンド、カシューナッツなど)
・大豆製品(納豆、豆腐など)
日常的に取り入れやすい食材が多いため、積極的に摂取することをおすすめします。
アルギニンを含む食べ物
アルギニンは、体内で一酸化窒素(NO)の生成を促し、血管を拡張させることで血流を増加させる効果があり、血行不良によるEDの改善に効果が期待できます。
アルギニンは、以下のような食べ物に多く含まれています。
・鶏肉
・うなぎ
・にんにく
・大豆製品(納豆、高野豆腐など)
・えび
・ごま
アルギニンはアミノ酸の一種のため、良質なタンパク質を意識すると摂取しやすいでしょう。中高年男性の身体的要因によるEDによい影響が期待できます。
シトルリンを含む食べ物
シトルリンも、アルギニンと同じく、体内で一酸化窒素(NO)の生成を促す働きがある栄養素です。
血管を拡張させ、血流を増加させることで、血流不足によるEDを改善する効果が期待できます。
シトルリンを多く含む食べ物は、以下の通りです。
・スイカ
・メロン
・きゅうり
・にがうり(ゴーヤ)
・冬瓜
これらはすべてウリ科の食材で、特にスイカにはシトルリンが豊富に含まれています。
果物として食べるだけでなく、ジュースやサラダに取り入れるのもおすすめです。
DHA・EPAを含む食べ物
DHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)は、青魚に多く含まれるオメガ3脂肪酸の一種です。
血液をサラサラにし、血管の柔軟性を保つ働きがあり、全身の血流改善に役立ちます。
そのため、動脈硬化予防だけでなく、陰茎への血流改善にもつながり、ED対策に有効です。
DHA・EPAは、以下のような食べ物に多く含まれています。
・サバ
・イワシ
・さんま
・マグロ(トロ)
必須脂肪酸は体内で生成することができないため、食べ物から積極的に摂取する必要があります。
缶詰や刺身、焼き魚など、無理のない形で食生活に取り入れましょう。
ビタミンEを含む食べ物
ビタミンEは強力な抗酸化作用を持つ栄養素で、血管の老化を防ぎ、末梢血管の血流を改善することで、EDの症状の改善に効果が期待できます。
さらに、ホルモンバランスの調整にも役立つため、加齢による性機能の低下が気になる男性にもおすすめです。
ビタミンEを多く含む食べ物は、以下の通りです。
・アーモンド
・ひまわり油
・モロヘイヤ
・アボカド
・イワシ
ビタミンEは脂溶性なので、炒め物やドレッシングに油と一緒に摂取すると吸収率が高まります。
ナッツをおやつにするなど、毎日の食事に手軽に取り入れましょう。
ビタミンDを含む食べ物
ビタミンDは、骨の健康だけでなく、血管の機能維持や免疫力の調整にも関与する重要な栄養素です。
近年では、血管の柔軟性を保ち、血流を改善する働きがあることから、EDの予防や改善にも注目されています。
ビタミンDの欠乏は血流の悪化やホルモンバランスの乱れを引き起こす可能性があり、EDリスクを高める要因となることも分かっています。
ビタミンDは、以下のような食べ物に多く含まれています。
・イワシ
・サケ
・アジ
・カツオ
脂溶性ビタミンであるため、油を使った調理(焼き魚や炒め物など)と組み合わせることで吸収効率がアップします。
また、日光を浴びることで体内でも合成されるため、適度な日光浴も意識しましょう。
カルニチンを含む食べ物
カルニチンは、脂肪をエネルギーに変換する代謝機能をサポートするアミノ酸の一種です。直接的な作用メカニズムは明確ではないものの、老化に伴う性機能障害を抱える男性に6ヶ月間カルニチンを投与したところ、勃起力が大幅に改善したという臨床研究報告もあります※。
カルニチンを多く含む食べ物は、以下の通りです。
・ラム肉
・シカ肉
・牛肉(赤身肉)
・豚肉
・鶏肉
・牛乳
体力向上や疲労回復にも関係する栄養素のため、活力維持の面からもEDの間接的な改善に寄与する可能性があります。
動物性食品に多く含まれているため、毎日の食事に取り入れやすいでしょう。
アリシンを含む食べ物
アリシンは、にんにくやネギ類に含まれる硫黄化合物で、強い抗菌作用と血行促進効果を持つ栄養素です。
血液をサラサラにし、全身の血流を良好に保つことで、陰茎への血流も改善され、EDの改善に寄与する可能性があります。
さらに、アリシンにはテストステロンの分泌を促す作用があるとされており、性欲や勃起機能の低下が気になる方は特に注目したい成分です。
アリシンは、以下のような食べ物に多く含まれています。
・にんにく
・玉ネギ
・長ネギ
・ニラ
・らっきょう
これらの食材は、加熱しすぎるとアリシンの効果が減少するため、炒めすぎや煮込みすぎには注意し、生や軽い加熱での摂取がおすすめです。
タウリンを含む食べ物
タウリンは、疲労回復成分として栄養ドリンクなどでもよく知られている栄養素です。
直接的にEDを治療する働きは確認されていませんが、体力の回復や血中コレステロールの低下、肝機能のサポートといった作用により、間接的にEDが改善する可能性があります。
タウリンを多く含む食べ物は、以下の通りです。
・牡蠣
・ほたて
・あさり
・たこ
・いか
これらの魚介類は栄養価も高く、疲労やストレスが気になる方には特におすすめです。
毎日の食事で摂取が難しい場合は、サプリメントや栄養ドリンクを上手に活用しても良いでしょう。
ED改善のために注意したいこと
ED改善のためには、食生活を含めた日々の生活習慣を見直すことが大切です。
以下のポイントに注意し、健康的な生活を心がけてください。
・暴飲暴食は控える
・アルコールは控える
・バランスの取れた食生活を送る
・適度な運動を心がける
・十分な休息や睡眠を取る
・禁煙する
・ストレスを溜め込まない
暴飲暴食をしないのはもちろんのこと、お酒やタバコもできるだけ控えることをおすすめします。
また、適度な運動や十分な睡眠を心がけ、ストレスを抱え込まないようにしましょう。
ただし、食事や生活習慣を改善したからと言って、すぐにEDの症状がなくなるわけではありません。
EDの症状を改善するには、規則正しい生活を心がけつつ、ED治療を始めるのが近道です。
ED治療と食生活の見直しで勃起力を高めよう
ED(勃起不全)の症状を改善するには、食生活の見直しが必要なケースもあります。
記事内で紹介した食べ物や栄養素(亜鉛やアルギニン、ビタミン類など)を意識して摂取することで、血流やホルモンバランスが整い、EDの予防や軽減が期待できるでしょう。
しかし、食事だけで劇的なED改善が見込めるわけではありません。
症状が進行している場合や、ストレス・加齢・生活習慣病が関与しているケースでは、医療的なアプローチが必要です。
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監修者
院長 髙嶋 政浩
平成元年 | 杏林大学医学部医学科卒業 |
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平成元年 | 杏林大学医学部附属病院 |
平成8年 | 西部総合病院皮膚科・形成外科部長 就任 |
平成12年 | 大手美容外科クリニック |
令和3年 | ユニティクリニック |