2024/6/14
精力剤に効果はある?ED治療薬との違いや注意点を解説
精力剤とは、体の滋養強壮や体力増強を促進するための商品です。
サプリメントやドリンクタイプがあり、コンビニやドラッグストアで手軽に購入できるのが魅力です。
しかし、精力剤の効果について疑問に感じている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、精力剤の種類や得られる効果、ED治療薬との違い、精力剤を飲む場合の注意点について詳しく解説します。
精力剤とは
精力剤は、滋養強壮剤とも呼ばれ、肉体的・精神的な活力を高めるための商品です。
勃起力や性機能の改善効果を謳っている商品もありますが、精力剤によって効率良く栄養を補給することで、ホルモンの分泌異常や栄養不足を改善し、性機能や気力の低下を防ぐというのが基本的なメカニズムです。
精力剤の主な効果
精力剤には、体力増強や疲労回復をサポートする効果が期待できます。
実際にマカや亜鉛、アルギニン、シトルリンなどの栄養素が含まれた精力剤を飲んで、体力や活力の向上を実感したことがある方もいるでしょう。
精力剤を飲んで精神的・肉体的な疲労回復が促されると、EDの改善につながる可能性もあります。
精力剤の主な種類
精力剤には、さまざまな種類があり、それぞれに特徴や効果があります。
主な精力剤の種類を4つ挙げ、詳しく紹介します。
医薬品(処方薬)
医薬品(処方薬)とは、購入するために医師の処方箋が必要な薬のことです。
ED治療薬として知られるバイアグラやシアリスなどがあり、ED(勃起不全)の改善に高い効果を発揮します。
ただし、コンビニやドラッグストアでは購入できないため、入手するにはクリニックを受診する必要があります。
医薬品(市販薬)
医薬品(市販薬)とは、薬局やドラッグストアなどで購入できる薬のことです。
国内で販売されている医薬品は、いずれも厚生労働省による承認を受けており、安全性が確立されています。
比較的軽度の症状に対応するものであり、処方箋なしで手軽に購入できます。
滋養強壮や疲労回復を目的とした市販薬もあり、日常的な疲れや体力の低下をサポートする効果があります。
ただし、医薬品の区分によっては、購入時に薬剤師または登録販売者による説明を受ける必要があります。副作用や相互作用について確認することが重要です。
医薬品の区分は、以下の3つです。
区分 | 概要 |
---|---|
第1類医薬品 | 薬剤師の説明を受けて購入しなければならない |
第2類医薬品 | 薬剤師または登録販売者が在籍する薬局、ドラッグストアで購入可能 販売者から副作用の説明を受けることが推奨されている |
第3類医薬品 | 薬剤師または登録販売者が在籍する薬局、ドラッグストアで購入可能 販売者からの説明については、法律上の規定がない |
第1類医薬品は、薬剤師の説明を受けてから購入しなければならないため、ドラッグストアでも時間帯に応じて購入できない可能性があります。
一方、第2類医薬品・第3類医薬品については、時間帯にかかわらず購入できるケースが多いです。
ただし、いずれの医薬品においても、服用中の他の薬との飲み合わせや、持病による服用可否などが気になる場合は、薬剤師に相談してから購入することをおすすめします。
医薬部外品
医薬部外品とは、厚生労働省に認可されている商品のうち、薬局やドラッグストア以外の小売店(スーパー、コンビニ等)でも購入できるものを指します。
医薬品と一般的な食品の中間に位置する商品で、医薬品と比較すると副作用のリスクが低いため、購入の際に販売者から説明を受ける必要はありません。
医薬部外品の製造・販売には、厚生労働省の承認・許可が必要です。
サプリメント
サプリメントは、行政的な定義を持たない健康食品の一種です。
「特定成分が凝縮された錠剤やカプセル形態の製品」がサプリメントに該当します。
日常の食事では不足しがちな栄養素を補う目的で製造・販売されるケースが多く、なかでも体力増強や疲労回復などを目的としたサプリメントが、精力剤と呼ばれています。
一般的に、男性の性欲や勃起力を高める効果が謳われているサプリメントは、以下の通りです。
- 亜鉛
- 鉄
- アルギニン
- シトルリン
- マカ
また、最近では男性更年期症状の改善効果があるとされる「田七人参エキス」や「タマネギアリイン(タマネギに含まれるアミノ酸)」などを含んだサプリメントも販売されています。
医薬品と異なり、副作用のリスクが低く、日常的に摂取しやすいのがメリットです。
精力剤とED治療薬の違い
精力剤とED治療薬には、明確な違いがあります。
精力剤 | ED治療薬 | |
---|---|---|
目的の違い | ・性欲を高める ・体力増強 |
・勃起しやすい状態にする ・中折れを防ぐ ・EDの改善 |
効果の違い | ・疲れを感じにくくなる ・性的欲求が高まる |
・勃起力が高まる ・勃起が維持しやすくなる |
飲み方の違い | ・日常的に服用する | ・性行為前のみ服用する |
購入方法の違い | ・ドラッグストアやコンビニで購入できる | ・医療機関の受診と医師による処方が必要 |
ED治療薬は、医師による処方を受けなければ購入できない医薬品(処方薬)で、精神的・肉体的な疲労の回復ではなく、勃起不全(ED)の改善を目的としています。
ED治療薬にはさまざまな種類がありますが、いずれも基本的な作用は同じで、有効成分が体内でホスホジエステラーゼタイプ5(PDE5)阻害剤として作用します。
PDE5には、陰茎の血管を拡張する物質である一酸化窒素(NO)の分解を防ぐ働きがあるため、活発になりすぎると陰茎の血管を収縮させてしまい、勃起しにくい状態にしてしまいます。
ED治療薬は、このPDE5の働きを阻害することで、陰茎の血管を拡張して勃起しやすい状態をつくるのです。
ED治療薬の主な効果
ED治療薬には、以下の効果が期待できます。
- 勃起時の陰茎が硬くなる
- 勃起が長続きする
- 性行為を一晩に何度も楽しめるようになる
など
ED治療薬は、勃起しやすい状態にしてくれる薬です。
また、硬さが出やすくなる、中折れしにくくなるなどの効果もあります。
あくまでも性的興奮を覚えた際に勃起しやすくするための薬なので、性欲が抑えきれなくなったり、勃起した状態が続いたりすることはありません。
ただし、ED治療薬には血流を良くする作用があるため、顔のほてりや頭痛、動機などの副作用があらわれる可能性があります。
服用について不安なことがある場合には、その都度医師に相談するようにしてください。
ED治療薬の主な種類
ED治療薬にはさまざまな種類があります。
陰茎への血流をサポートし、勃起しやすい状態をつくるという基本的な作用は同じですが、効果のあらわれ方や持続時間などに違いがあります。
【ED治療薬の主な種類】
- バイアグラ(バイアグラジェネリック)
- レビトラ(レビトラジェネリック)
- シアリス(シアリスジェネリック)
- アバナフィル
- ウデナフィル
世界で初めて開発されたED治療薬は、バイアグラです。
「ED治療薬といえばバイアグラ」と言えるほど知名度が高く、先発医薬品(新薬)と後発医薬品(ジェネリック)があります。
バイアグラジェネリックには、新薬と同じ有効成分が配合された後発医薬品で、厚生労働省によって安全性も認められています。
新薬に比べて開発費用を抑えられるため、価格が安いというメリットがあります。
レビトラは即効性に優れたED治療薬です。早い方だと、服用してから15分程で効果があらわれます。
先発医薬品(新薬)のレビトラは2021年11月に販売が休止されてしまったため、現在医療機関で処方されているのは、レビトラジェネリックのみです。
シアリスは、副作用や食事の影響が少ないED治療薬です。
その分、効果の出方はマイルドですが、30時間~36時間と非常に長く続くのが特徴です。
厚生労働大臣の承認を受けて2020年以降には、国内製薬会社でシアリスジェネリックの製造・販売が開始されています。
ウデナフィルとアバナフィルは、比較的新しいED治療薬で、まだジェネリック医薬品は販売されていません。
いずれも即効性に優れていて、第4のED治療薬として注目を集めています。
精力剤とED治療薬はどっちがおすすめ?
精力剤とED治療薬は、それぞれ異なる目的と効果があり、どちらがおすすめかを一概に言うことはできません。個々のニーズや症状に合わせて選択しましょう。
また、精力剤とED治療薬は併用も可能です。
体力増強を目的として精力剤を飲み、ED治療のためにED治療薬を服用するのも良いでしょう。
ただし、精力剤に即効性はなく、飲んだその日に体力が増強されたり、いきなり勃起力が高まるわけではありません。
ED治療薬であれば、早ければ服用後15分で作用するタイプもあります。
そのため、「今夜の性行為を成功させたい」という場合は、ED治療薬の服用がおすすめです。
勃起力の低下にはED治療薬がおすすめ!
すでに勃起力の低下を感じている方には、精力剤ではなく、ED治療薬の服用をおすすめします。
ED治療薬は、継続的に毎日服用しなければならないものではありません。
性行為の前に服用する薬なので、1錠だけ試してみることもできます。
医師による処方が必要ではありますが、オンライン診療を活用すれば、自宅で手軽に購入できます。
ユニティクリニックでは、男性医師による音声通話のみのオンライン診療を行っております。診察時間は10分程度で、ビデオ通話は不要、保険証も必要ありません。
診察料金もかからず、お薬代と郵送費のみで、厚生労働省に認可された安全性の高いED治療薬を1錠からお試しでご購入いただけます。
ご予約はWebフォームから随時受付しておりますので、お気軽にご活用ください。
監修者
院長 髙嶋 政浩
平成元年 | 杏林大学医学部医学科卒業 |
---|---|
平成元年 | 杏林大学医学部附属病院 |
平成8年 | 西部総合病院皮膚科・形成外科部長 就任 |
平成12年 | 大手美容外科クリニック |
令和3年 | ユニティクリニック |