2024/10/23
早漏は何分から?早漏・遅漏の違い、理想の挿入時間を目指す方法を紹介
早漏とは、性行為において挿入後に早く射精してしまう状態を指します。反対に、射精するまでに時間がかかる状態と遅漏といいます。
しかし、射精まで何分だと早漏で、何分だと遅漏なのか、具体的には分からないという方も多いのではないでしょうか。
この記事では、早漏と遅漏の違い、理想の挿入時間を目指すための方法を紹介します。
自身やパートナーの悩みに向き合い、より満足度の高い性行為を目指すためのヒントとして、ぜひ参考にしてください。
早漏と診断されるのは何分から?
早漏とは、性行為において射精までの時間が非常に短く、満足な性行為を行うことが難しい状態を指します。
国際性機能学会(ISSM)では、「ほぼ毎回、挿入前または挿入後1分以内に射精してしまう」ことを早漏と定義しており、この基準をもとに医療機関で診断されることが多いです。
ユニティクリニックでは、以下の条件のいずれかを満たせば早漏であると診断し、適切な治療を行うようにしています。
- 膣内挿入後、射精までに要する時間が2分以内
- 膣内への挿入前、挿入途中、挿入後の時点で、本人の意思に反して最小の性的刺激で射精してしまうことが反復ないしは持続する
- 早漏により人間関係の問題や精神的苦痛を引き起こしている
- 射精のコントロールが不能
ただし、「早い」「遅い」という感じ方については、個人差があります。
成人男性の平均的な射精までの時間は5〜7分程度とされているため、それよりも短い時間で射精してしまう場合、「早漏かもしれない」と悩む男性が多いようです。
また、早漏の症状には次のような特徴も見られます。
- 挿入後、射精をコントロールできずにパートナーを満足させられない
- 射精までの時間が短いことで、パートナーとの関係に悪影響を及ぼすなど、心理的負担が増える
挿入後の射精時間が短くてもパートナーが満足していれば、早漏は必ずしも問題とはなりません。
一方で、パートナーとの性生活に支障をきたしている場合は、対策を検討することが望ましいでしょう。
早漏と遅漏の違い
早漏と同じく、射精障害の一つとして分類されるのが遅漏です。
早漏が「射精が早すぎてコントロールできない状態」であるのに対し、遅漏は「自分の意思に反して射精が極端に遅れる、あるいは射精に至らない状態」を指します。
早漏と遅漏は、射精までにかかる時間の長さに違いがあるものの、射精のタイミングを調整できない点は共通しています。
他にも、射精障害には次のような種類があります。
- 膣内射精障害:自慰行為では射精できるが、膣内で射精できない状態
- 神経性射精障害:神経損傷により射精ができない状態
- 逆行性射精障害:尿道の異常で精液が膀胱に逆流してしまう状態
このような障害は、多くの男性にとってデリケートな問題であり、適切な理解と対応が必要です。
原因
早漏と遅漏は、いずれも心理的な要因や身体的な要因によって引き起こされます。
具体的な原因としては、以下のようなことが挙げられるでしょう。
- 精神的なストレスやプレッシャー
- 加齢による性機能の低下
- 不適切なマスターベーションの習慣
特に遅漏の場合、不適切なマスターベーションがその原因の50%以上を占めるとされています。
一方で、早漏の場合は性行為の経験が少ないことが原因となり、陰茎の感覚が過敏になって射精をコントロールできないことが多いです。
また、包茎で亀頭が皮に覆われている場合も、感覚が過敏になりやすく、早漏の一因となります。
症状
早漏の主な症状は、以下の通りです。
- ほぼ毎回、挿入前または挿入後1分以内に射精してしまう
- 満足な性行為ができない
一方、遅漏の主な症状は、以下の通りです。
- 射精までに極端に時間がかかる
- 射精に至らない
どちらも射精のコントロールが難しいという共通点があります。
挿入時間は何分が理想なの?
理想の挿入時間は個人差があるものの、パートナーと自分が満足できる時間を目指すことが重要です。
満足度の高い挿入時間は、男性が10〜15分、女性は5〜10分だと言われています。
そのため、早漏の方は女性が満足する5〜10分程度の挿入時間、遅漏の方は、自分がリラックスして射精できる10〜15分程度を意識するのが理想です。
いずれの場合も、それぞれの体調やパートナーの意向に合わせた調整が必要であり、必ずしも挿入時間だけが性行為の満足度を高めるわけではありません。
何分以上、何分以内など、挿入時間だけに捉われるのではなく、お互いが満足することを目指すようにしましょう。
早漏・遅漏は改善できる?理想の挿入時間を目指す方法
早漏・遅漏などの射精障害は、多くの男性にとって悩ましい問題です。
しかし、自力でのトレーニングや適切な治療を行うことで改善できる場合もあります。
続いては、理想の挿入時間を目指すために試してみたい早漏・遅漏の改善方法を紹介します。
無理のない範囲で、自身のペースに合わせて取り組んでみてください。
早漏治療薬の使用
早漏の改善には、内服薬や外服薬の使用が一般的です。
EDや早漏治療を専門とするクリニックを受診し、専門医に処方してもらいましょう。
ユニティクリニックでは、早漏治療薬であるポゼット(内服薬)とリドスプレー(外用薬)を処方しています。
早漏治療薬 | 概要 |
---|---|
ポゼット(内服薬) | 選択式セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)であるダポキセチンが主成分 平均して4倍ほどの射精遅延効果が認められている |
リドスプレー(外用薬) | 陰茎に直接塗布して使用する 感度を鈍くし、射精を遅らせる効果が期待できる |
ポゼットは、早漏治療薬「プリリジー」のジェネリック医薬品です。
服用後1時間〜1時間半で効果があらわれて2〜5時間持続するため、性行為の1〜3時間前に服用するのが効果的です。
一方、リドスプレーには「リドカイン」が含まれており、局所麻酔効果で感度を一時的に低下させます。
スプレー後20分程度で効果が現れ、2時間程度持続しますが、性行為の前にはシャワーで洗い流すことが重要です。
シャワーで洗い流さないまま性行為に及ぶと、パートナーの感度まで低下してしまうため注意しましょう。
ED治療薬の服用
あまり知られていませんが、ED治療薬も早漏・遅漏の改善に用いられることがあります。
ED治療薬には、勃起の持続力を高め、射精のタイミングをコントロールしやすくする効果が期待できます。
ユニティクリニックでは、以下の5種類のED治療薬を処方しています。
ED治療薬 | 概要 |
---|---|
バイアグラ | 知名度の高いED治療薬 服用後30分〜1時間ほどで効果があらわれ、3〜6時間作用する |
レビトラ | 即効性に優れたED治療薬 服用後15分ほどで効果があらわれ、5〜8時間程度作用する |
シアリス | 副作用が少ないED治療薬 服用後1〜3時間ほどで効果があらわれ、30〜36時間と非常に長く作用する |
アバナフィル | 第4のED治療薬 服用後15分ほどで効果があらわれ、5〜6時間作用する |
ウデナフィル | 第4のED治療薬 服用後30分〜1時間ほどで効果があらわれ、12〜24時間作用する |
早漏改善トレーニングをする
早漏の改善には、自己トレーニングも効果的です。性行為や自慰行為の際に、以下の方法を試してみましょう。
- スクイーズ法:射精の直前に陰茎を圧迫して刺激を和らげ、射精を遅らせます。
- セマンズ法:射精しそうになったら刺激を一時的に止め、感覚が落ち着いてから再開する方法です。
いずれも「射精の寸前で我慢する」トレーニングで、射精コントロール力を高めることに役立ちます。
トレーニングの詳しいやり方については、 こちらの記事をご覧ください。
ケーゲル体操で骨盤底筋を鍛える
加齢による早漏(衰弱性早漏)の改善には、骨盤底筋を鍛えるトレーニングも有効です。
骨盤底筋を鍛えることで、射精コントロール力を向上させることができます。
ケーゲル体操は、簡単に取り組める効果的な運動です。
【ケーゲル体操のやり方】
- 仰向けに寝て、軽く膝を曲げる
- 足を肩幅に開く
- 肛門や尿道あたりを意識しながら、5秒間ぎゅっと締める
- 5秒間脱力する
この運動を1日数回繰り返し行い、射精のコントロール力を向上させましょう。
性行為のやり方を変える
性行為の際にいくつかのポイントを工夫することで、早漏を改善できることがあります。
具体的には次の方法を試してみましょう。
- 前戯に時間をかける
- 厚めのコンドームを使用する
- こまめに体位を変える
挿入前にパートナーを満足させることができれば、プレッシャーが軽減され、射精をコントロールしやすくなります。
感度を鈍らせるために、厚めのコンドームを活用したり、こまめに体位を変えたりするのも有効です。
自慰行為のやり方を変える
普段の自慰行為の方法を見直すことも、早漏改善に効果的です。
- 自慰行為に時間をかける
- 肛門を締めて骨盤底筋を鍛える
自慰行為を短時間で終わらせる習慣があると、性行為の際にも早く射精しやすくなります。時間をかけて楽しむことを意識しましょう。
また、肛門を開いたまま脱力した状態で自慰行為をしていると、骨盤底筋の筋力が落ち、射精をコントロールする力が弱まってしまう可能性があります。
肛門に力を入れてキュッと締めると骨盤底筋が鍛えられ、射精コントロール力の向上につながります。
早漏かどうか分からないときの対処法
「自分は早漏なのか分からない」と感じたときは、早めに医師に相談することをおすすめします。
早漏はデリケートな問題であり、相談しづらいと感じる方も多いかもしれません。
しかし、早期に対応することで症状の改善が期待できるため、一人で悩まずに専門家の助けを求めることが大切です。
対面での診療に抵抗を感じる方は、オンライン診療を活用してはいかがでしょうか。
オンライン診療なら、自宅にいながら相談できるため、気軽に始めやすいメリットがあります。
ユニティクリニックのオンライン診療では、ビデオ通話不要で、電話のみでの診療が可能です。診療は男性医師が担当するため、安心して相談できる環境が整っています。
自費診療のため保険証は不要で、プライバシーも守られます。
全国どこからでも医師の診療を受けることができ、処方した治療薬は最短で翌日発送にてご自宅にお届けします。
薬の購入は強制ではなく、症状の相談のみでも対応しています。
早漏についての疑問や不安を専門医に相談し、適切なアドバイスを受けることから始めてみましょう。
早漏・遅漏を改善して理想の挿入時間に近づけよう
早漏や遅漏といった射精障害は、適切な治療を受けることで改善する可能性があります。
「ほぼ毎回、挿入前、あるいは挿入後1分以内に射精してしまう」という早漏の症状でお悩みの方は、専門クリニックを受診して、早めに治療を始めましょう。
また、早漏の定義は曖昧であり、「早い」「遅い」という時間の感じ方には個人差もあります。「もしかして早漏?」と不安に思ったときも、気軽に専門医に相談してみてはいかがでしょうか。
ユニティクリニックでは、全国どこからでも初診から電話診療に対応しており、内服薬のポゼットや外用薬のリドスプレー、さらにはED治療薬など、さまざまな治療法を提案しています。
オンライン診療なら、忙しい方でも手軽に利用でき、プライバシーも守られます。
電話相談から治療開始までの手続きがスムーズで、WEBの専用フォームから最短1分で予約が可能です。
「早漏の症状を少しでも早く改善したい」「自分に合った治療法を見つけたい」と考えている方は、ぜひユニティクリニックのオンライン診療をご活用ください。
監修者
院長 髙嶋 政浩
平成元年 | 杏林大学医学部医学科卒業 |
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平成元年 | 杏林大学医学部附属病院 |
平成8年 | 西部総合病院皮膚科・形成外科部長 就任 |
平成12年 | 大手美容外科クリニック |
令和3年 | ユニティクリニック |