2024/3/18
インポ(インポテンツ)とEDは別物?意味や原因、治し方を解説
「インポ(インポテンツ)」は性的不能を意味する言葉ですが、最近ではほとんど使われることがありません。
代わりに、ED(勃起不全・勃起障害)という言葉を耳にする機会が増えています。
インポ=EDと思われがちですが、インポとEDは意味や定義、連想される症状に違いがあります。
この記事では、インポ(インポテンツ)とEDの違い、勃起不全に陥る原因と治療法について解説します。
インポ(インポテンツ)とは?
インポ(インポテンツ)とは、ドイツ語の「インポテンツ(Impotenz)」や英語の「インポテンス(impotence)」が語源となった言葉です。
いずれも「性的不能」という意味があり、性機能障害(SD)や勃起不全・勃起障害(ED)をあらわす場合もあります。
インポ(インポテンツ)は差別用語?
インポ(インポテンツ)の場合、ただ単に「勃起しない」というだけでなく、「性的不能」「男性機能の喪失」「子どもを作れない」など、個人の人格を侮辱・否定するような意味合いが強いです。
そのため、医療用語としてはふさわしくないと判断され、現在、インポは差別用語とみなされるようになりました。
性機能障害に関する研究をしている「日本性機能学会」も、発足当初は「日本インポテンス研究会」という名称でしたが、1995年に改称を行っています。
インポ(インポテンツ)とEDの違いは?
インポ(インポテンツ)とEDは混同されがちな言葉ですが、定義や連想される症状には違いがあります。
ED(勃起不全・勃起障害)が勃起力の低下を意味するのに対して、インポ(性的不能)が意味する症状の範囲は非常に広いです。
EDの症状に加えて、「性欲がない」「セックスが気持ちいいと思えない」「射精できない」なども、インポの症状に当てはまります。
インポ(インポテンツ) | ED | |
---|---|---|
連想される症状 | ・勃起しない ・勃起の状態を維持できない ・性欲がない ・性行為で快感を得られない ・射精できない |
・勃起しない ・勃起の硬さが不十分 ・中折れしやすい ・朝立ちしない |
インポ(インポテンツ)・EDの原因は?
「勃起しにくくなった」「勃起しても硬くならない」「中折れしてしまう」など、勃起力の低下によって起こる症状は、インポ(性的不能)とED(勃起不全・勃起障害)どちらにも当てはまるものです。
EDの主な要因は、以下の4つに分類されます。
- 器質性ED
- 心因性ED
- 薬剤性ED
- 混合性ED
器質性ED
器質性EDは、血管が硬くなる動脈硬化によって起こるEDです。
通常、勃起は陰茎の海綿体に血液が多く流れ込み、充満することで起こります。
しかし、動脈硬化によって血管が硬くなると、血液の循環が悪くなり、海綿体に十分な血液が送り込まれなくなります。
すると、陰茎を血液で充満することができず、勃起しにくい状態になるのです。
動脈硬化の原因は人によって異なりますが、加齢に伴う男性ホルモンの減少や糖尿病・高血圧などの生活習慣病が引き金となっているケースが多いです。
「若い頃は勃起していたのに、歳を重ねるごとにEDの症状が強くなっている」「糖尿病・高血圧の既往歴がある」という方は、器質性EDに注意しましょう。
心因性ED
心因性EDは、幼少期のトラウマや精神的なストレスが原因となって起こるEDです。
精神的な理由によって神経に興奮が伝わらなくなってしまうと、勃起しません。
例えば、「早く子どもが欲しいと妻に急かされてプレッシャーになっている」「性行為がうまくいかなかった経験を引きずってしまう」という方は、心因性EDになりやすいです。
薬剤性ED
薬剤性EDは、薬の副作用によって起こるEDです。
EDを引き起こす可能性が高い薬剤には、以下のようなものがあります。
- 解熱・消炎鎮痛剤
- 抗不安薬・抗うつ薬・睡眠薬
- 筋弛緩薬
- 鎮けい薬
- 不整脈の治療薬
- 血管拡張剤
- 脂質異常症の治療薬
など
服用中の薬がある場合は、副作用について医師に相談されることをおすすめします。
混合性ED
混合性EDとは、複数の原因にまたがって起きるEDです。
例えば、「加齢による器質性ED」と「ストレスによる心因性ED」を併発している場合などは、混合性EDにあたります。
EDの原因は人それぞれに異なり、食生活や運動不足、喫煙などの生活習慣が絡んでいる可能性もあります。
「明確な原因がわからない」という場合は、無理に自己判断せず、医師に相談するのがおすすめです。
インポ(インポテンツ)・EDは治療で治る?
インポ(インポテンツ)・EDは、治療で改善できる可能性があります。
ここでは、主なED治療の種類と内容について説明します。
ED治療薬の服用
ED治療として最も一般的なのが、ED治療薬による治療です。
ED治療薬には血管を拡張させる作用があり、陰茎の海綿体に血液が流れ込みやすい状態をつくります。
また、性行為の前に服用するだけなので、特別な手間もかかりません。
もちろん、厚生労働省の承認を得たED治療薬であれば、安全性も認められています。
ただし、ED治療薬は必ず医師による処方を受けて購入することをおすすめします。
一部の個人輸入サイトや通販サイト等では、バイアグラなどの有名なED治療薬が購入できるようですが、本物である保証はありません。
実際に、個人で購入したED治療薬を服用し、重篤な健康被害が起こってしまったケースもあるようです。
ED治療薬には様々な種類があり、症状に合わせて服用する必要があります。
併用できない薬などもあるため、自己判断による服用は避けるようにしましょう。
ユニティクリニックでは、オンライン診療に対応しており、音声電話のみのオンライン診療で、以下のED治療薬を処方できます。
ED治療薬 | 特徴 | 値段(価格) |
---|---|---|
バイアグラジェネリック |
・世界シェアトップの「バイアグラ」のジェネリック医薬品 ・知名度が高い ・服用後30〜1時間ほどで効果が現れ、3〜6時間持続する |
【25mg・1錠】 初診:290円〜 再診:390円〜 |
【50mg・1錠】 初診:780円〜 再診:780円〜 |
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【100mg・1錠】 初診:1,350円 再診:1,550円 |
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レビトラジェネリック |
・「レビトラ」のジェネリック医薬品 ・即効性に優れており、服用後早ければ15分程で効果があらわれる ・作用時間は3〜5時間程度 |
【10mg・1錠】 初診:950円 再診:950円 |
【20mg・1錠】 初診:1,350円 再診:1,550円 |
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シアリスジェネリック |
・「シアリス」のジェネリック医薬品 ・服用後1〜3時間後に効果があらわれはじめ、20〜36時間持続する |
【10mg・1錠】 初診:750円 再診:1,150円 |
【20mg・1錠】 初診:950円 再診:1,550円 |
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アバナフィル |
・比較的新しいED治療薬 ・即効性に優れており、服用後15〜30分程度で効果があらわれ始める ・作用時間は5~6時間程度 |
【200mg・1錠】 初診:1,350円 再診:1,550円 |
ウデナフィル |
・比較的新しいED治療薬 ・韓国の製薬会社が開発 ・服用後30分~1時間ほどで効果が現れ、12~24時間持続する |
【200mg・1錠】 初診:1,350円 再診:1,550円 |
ユニティクリニックでは、ジェネリック医薬品を積極的に取り扱っているため、新薬に比べて値段(価格)を抑えてED治療薬の処方が可能です。
また、初診・再診ともに診察料は無料(0円)です。1錠から処方いたしますので、ぜひお気軽にお試しください。
カウンセリングなどの心理療法
幼少期のトラウマや仕事上のストレス、パートナーとの関係悪化など、精神的な原因で起こる心因性EDの治療法としては、カウンセリングなどの心理療法を行うこともあります。
専門医による認知行動療法やカウンセリングを受け、パートナーにも協力してもらうことで、症状が改善しやすくなります。
また、日本性機能学会・日本泌尿器科学会が定める「 ED診療ガイドライン」では、カウンセリングなどの心理療法はED治療薬と併用することを強く推奨しています。
ED治療薬を服用することで勃起しやすい状態になり、性行為が成功すればそれが自信につながります。それによって、インポ(インポテンツ)の症状が改善されるケースも珍しくありません。
生活習慣の改善指導
EDの原因には、生活習慣が関わっているケースもあります。
例えば、脂っぽい食事や塩分の高い食事は、脂質異常症や高血圧などの生活習慣病の原因となり、EDを引き起こす可能性があります。
適度な運動にもEDを防ぐ効果があると言われているため、運動療法や食事療法が用いられるケースも少なくありません。
また、タバコもEDの原因の一つであることが知られています。
ED診療ガイドラインにおいても「ED改善のために禁煙指導を強く推奨する」と記載されており、ED治療と禁煙治療を並行して行うケースもあります。
衝撃波治療(レノーヴァ)
ED治療の新しい治療法として注目を集めているのが、衝撃波治療(レノーヴァ)です。
陰茎に直接衝撃波を照射する治療法で、陰茎内の血管を増やし、血流を良くしてEDを改善します。
EDの根本的な改善が期待できるというメリットがあり、治療中の痛みや副作用の心配もありません。
衝撃波治療(レノーヴァ)は、決して即効性のある治療法ではなく、1クール4〜6回程度、継続した治療が必要です。
治療が完了するまでの間はED治療薬との併用も可能です。
特に、加齢による男性ホルモンの低下などによる器質性EDにお悩みの方には、効果が高い治療法だと言われています。
ユニティクリニックでは、衝撃波治療(レノーヴァ)も行っております。
EDの根本治療に興味がある方は、ぜひユニティクリニックまでお問い合わせください。
インポ(インポテンツ)かも…と思ったら、今すぐ ED治療を始めよう
インポ(インポテンツ)という言葉は、差別的な意味が強いという理由から、現在ではほとんど用いられなくなっています。
また、「インポかも…」と思われている方の多くは、ED(勃起不全・勃起障害)の可能性が高いです。
EDは、適切な治療で改善できる可能性があります。
ユニティクリニックでも、男性医師によるオンライン診療およびED治療薬の処方を行っております。
オンライン診療は10分程度の音声通話で、診察料は無料(0円)です。
お薬代と郵送代のみで、ED治療薬は1錠からでも処方可能です。
オンライン診療のご予約は、WEBの専用フォームまたはお電話にて受付しております。
「EDの症状を改善したい」という方は、ぜひお気軽にご相談ください。
監修者
院長 髙嶋 政浩
平成元年 | 杏林大学医学部医学科卒業 |
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平成元年 | 杏林大学医学部附属病院 |
平成8年 | 西部総合病院皮膚科・形成外科部長 就任 |
平成12年 | 大手美容外科クリニック |
令和3年 | ユニティクリニック |