2025/3/19
AGAが完治した人はいる?一生続く理由と治療法を紹介
「AGA治療で完治した人はいるの?」と疑問を抱く方も多いのではないでしょうか。
実際のところ、AGAは進行性の脱毛症であり、完治は難しいとされています。完治するというよりも「進行を抑えながらうまく付き合っていく」ことが治療のポイントです。
この記事では、AGAが一生続く理由や、進行を抑えるための治療法について詳しく解説します。
AGAが完治した人はいない
AGA(男性型脱毛症)は、「Androgenetic Alopecia」の略称で、男性ホルモンや遺伝の影響によって発症する進行性の脱毛症です。
成人男性に多く見られ、日本人男性の約3人に1人が発症するとされており、決して珍しい病気ではありません。
AGAを発症すると、次のような症状があらわれます。
- 髪が細くなる(軟毛化)
- シャンプー時の抜け毛が増える
- 枕元や床に落ちる抜け毛の量が増える
- 頭頂部の地肌が透けて見える
- 生え際が後退する(額が広くなる)
AGAの症状は、徐々に進行します。そのため、「最近、髪のボリュームが減ってきたかも?」と感じたときには、すでにAGAが進行している可能性もあるでしょう。
重要なのは、AGAは進行性の脱毛症であり、現時点では医学的に完治が難しいという点です。残念ながらAGAが完治した人はいないと言わざるを得ません。
一度発症すると自然に治ることはなく、放置すれば進行が進むため、進行を遅らせるための治療を続けることが重要です。
AGAが一生続く理由
現代の医学において、AGAを完治させることが難しい理由として、次の3つが挙げられます。
ホルモンバランスの変化は止められない
AGAの主な原因は、DHT(ジヒドロテストステロン)と呼ばれる男性ホルモンです。
DHTは、男性ホルモンの一種であるテストステロンが、5αリダクターゼという酵素と結びついて生成されます。
DHTは毛根にある毛乳頭細胞に作用し、髪の成長を妨げるため、AGAの原因となります。
しかし、DHTの生成には遺伝や加齢が深く関わっており、現代の医療でDHTの生成を完全に止めるのは難しいとされています。
ヘアサイクルの回数には限りがある
髪の毛は、次の3つのサイクルを繰り返しながら生え変わっています。
成長期(2〜6年):髪が伸びる期間
退行期(2〜3週間):成長が止まり、毛根が小さくなる期間
休止期(3〜4カ月):髪が抜け、新しい毛が生える準備をする期間
問題となるのは、このヘアサイクルは生涯で決まった回数しか繰り返されない点です。
「一生のうちに繰り返せる回数が決まっている」ため、AGAが進行すると成長期が短くなり、髪が十分に育つ前に抜け落ちてしまいます。
結果として、次第に毛が細くなり、最終的には生えなくなってしまうのです。
毛包(もうほう)が消失すると発毛できない
AGAが進行すると、髪を生やす役割を担う「毛包(もうほう)」が縮小し、最終的には完全に消失することがあります。
一度毛包がなくなると、どれだけ治療を行っても新しい髪の毛を生やすことはできません。
そのため、AGAの治療では「いかに進行を食い止めるか」が重要になります。
早期に治療を始めることで、ヘアサイクルの乱れを最小限に抑え、毛包の消失を防ぐことができます。
AGA治療は何のためにする?
AGAは一度発症すると完治が難しいとされていますが、適切な治療を続けることで症状の進行を抑え、髪の状態を維持・改善することが可能です。
AGA治療の目的は、主に次の3つです。
- 抜け毛の進行を抑える
- 髪を太く・強く育てる
- 新たな発毛を促す
AGAの原因であるDHTの生成を抑制し、発毛を促進するために、AGA治療薬が処方されます。
また、治療薬と併せて、バランスの取れた食事・十分な睡眠・ストレス管理を意識することも重要です。
特に、タンパク質や亜鉛、ビタミンB群は髪の成長に欠かせない栄養素とされています。
AGA治療は、根気よく続けることで効果を発揮するものです。
早めに対策を始め、適切な治療を継続することで、より良い結果が得られるでしょう。
AGA治療薬の種類
AGA治療では、内服薬や外用薬を使用することで症状の進行を抑え、発毛を促すことが可能です。
現在、日本皮膚科学会の「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン」で「推奨度A(行うよう強く勧める)」と評価されている治療薬は、次の3種類です。
フィナステリド
フィナステリドは、5αリダクターゼII型を阻害することで、テストステロンがジヒドロテストステロン(DHT)に変換されるのを抑制し、脱毛の進行を抑える効果がある内服薬です。
世界初のAGA治療薬「プロペシア」の主成分であり、国内外の複数の臨床試験で有用性と安全性が確認されています。
AGA治療では、フィナステリドを1日1回1錠、継続的に服用する必要があります。
食事の影響を受けないため、いつ飲んでも構いませんが、血中濃度を安定させるために、毎日同じ時間に服用するのがおすすめです。
デュタステリド
デュタステリドは、5αリダクターゼのI型とII型の両方を阻害し、DHTの生成をより広範囲に抑制する内服薬です。
フィナステリドと比較して、約1.6倍の発毛効果があるとされており、抜け毛の抑制だけでなく、発毛促進効果も期待できます。
そのため、フィナステリドで効果が出なかった場合に処方されるAGA治療薬です。
フィナステリドと同じく、1日1回1錠を服用し続けるタイプで、食事の影響を受けることはありません。
いつ飲んでも構いませんが、飲み忘れ防止の観点からも、毎日同じ時間に服用するのがおすすめです。
ミノキシジル
ミノキシジルは、血管を拡張し、毛母細胞の働きを活性化させることで発毛を促進する治療薬です。
もともと高血圧の治療薬として開発されましたが、副作用として発毛が確認されたことからAGA治療薬として活用されるようになりました。
最大の特徴は、血管を拡張して頭皮の血流を促進し、毛母細胞の働きを活性化させることで発毛を促す点にあります。そのため、フィナステリドやデュタステリドと異なり、DHTの生成を抑えるのではなく、発毛そのものを促す作用があります。
ミノキシジルには、頭皮に直接塗布する外用薬「ミノキシジルローション」と内服用の「ミノキシジルタブレット」の2種類があり、併用も可能です。
ミノキシジルローションは、1日2回、1回あたり1mlを頭皮に塗布して使用します。
ミノキシジルタブレットは、1日1~2回、一定用量(上限10mg/日)を服用しましょう。
AGAを予防する対策はある?
AGAは適切な対策を行うことで、発症のリスクを減らし、進行を遅らせることが可能です。
続いては、AGAの予防・対策におすすめの方法を4つ紹介します。
生活習慣の改善
髪の健康を維持するためには、日々の生活習慣が重要です。
特に、次のポイントを意識すると、AGAのリスクを低減できます。
- 栄養バランスの取れた食事を心がける
- 過度なアルコールを控える
- タバコを控える
- 質の高い睡眠を取る
- ストレスを溜め込まない
例えば、髪の成長にはタンパク質・ビタミンB群・亜鉛・鉄分が必要です。
特に、牡蠣やナッツ類、レバーなどに多く含まれる「亜鉛」は、AGAの原因となるDHTの生成を抑える働きがあるため、積極的に摂取しましょう。
また、タバコは血管を収縮させて頭皮の血流を悪化させるため、髪に十分な栄養が届かなくなります。
アルコールの過剰摂取も、ホルモンバランスを乱し、AGAの進行を早める要因になり得るため、飲酒は適度に抑えることが大切です。
さらに、睡眠不足やストレスの蓄積は、AGAの進行を促進する原因となります。
ストレスを軽減するために、適度な運動やリラックスできる時間を確保し、睡眠の質を向上させる工夫をしましょう。
ヘアケアを見直す
毎日のヘアケアを適切に行うことで、頭皮環境を整え、AGAのリスクを軽減できます。
例えば、洗浄力の強すぎるシャンプーを使用すると、必要な皮脂まで洗い流してしまい、頭皮が乾燥して炎症を起こすことがあります。
アミノ酸系のシャンプーなど、頭皮に優しい成分が配合されたものを選び、爪を立てずに指の腹で優しくマッサージするように洗いましょう。
また、AGAが気になる場合は、市販の育毛剤や発毛剤の使用も検討するとよいでしょう。
育毛剤は「髪の健康を維持し、抜け毛を防ぐためのもの」、発毛剤は「新しい髪を生やすためのもの」です。
特に、有効成分ミノキシジルが配合された発毛剤は、血流を促進し、発毛を助ける効果があるため、AGAの進行を予防する目的で使用することが可能です。
クリームやサプリメントで補う
AGAの進行を遅らせたり、頭皮環境を整えたりするためには、不足しがちな栄養素を補うことが重要です。
その手段のひとつとして、クリームやサプリメントが注目されています。
最近、特に話題になっているのが、エクソソーム配合のクリーム「エクステム」です。
エクソソームとは、細胞間の情報伝達を担う小さな物質で、組織の修復や再生を促す作用があるとされています。
エクステムには、エクソソーム以外にも、成長因子、アルギニン、シトルリン、ショウガ根エキス、ホルモン類似成分、亜鉛、ビタミンEなどが配合されているため、全身の細胞の正常化を促すことにより、AGA予防やアンチエイジング効果が期待できるのです。
早めにAGA治療を始める
AGAは進行性の脱毛症なので、症状が軽いうちに治療を始めることが最も効果的です。
前述の通り、ヘアサイクルの回数には限りがあるため、「まだ大丈夫」と先延ばしにしているうちに、ヘアサイクルが終わりを迎え、手遅れになってしまうかもしれません。
AGAの治療を始めるタイミングは、早ければ早い方が良いと言われています。
抜け毛・薄毛が「少しだけ気になり始めてきた」というタイミングでAGA治療をスタートし、内服薬・外用薬を使用し始めれば、治療効果によって抜け毛・薄毛が気にならなくなる可能性もあります。
少しでも症状が気になり始めたら、20代・30代のうちに治療を始めることをおすすめします。
AGA治療はオンライン診療で!予約法や対策も相談しよう
AGAは完治が難しい病気であり、完治が認められた報告はありません。
しかし、適切な治療により、AGAの進行を遅らせることは可能です。
20代などの若いうちから始めておけば、抜け毛や薄毛が気にならなくなる可能性は十分にあるでしょう。
ユニティクリニックでは、オンライン診療によるAGA治療をおすすめしています。
男性医師による電話のみのオンライン診療で、AGA治療薬の処方が可能です。
オンライン診療の予約はWebの専用フォームから受け付けており、薬は最短即日発送でお届けします。全国どこからでも利用可能なので、ぜひご活用ください。
監修者
院長 髙嶋 政浩
平成元年 | 杏林大学医学部医学科卒業 |
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平成元年 | 杏林大学医学部附属病院 |
平成8年 | 西部総合病院皮膚科・形成外科部長 就任 |
平成12年 | 大手美容外科クリニック |
令和3年 | ユニティクリニック |