2024/9/12
EDが治るきっかけは何?原因(タイプ)・年代別に紹介
ED(勃起不全)は多くの男性が抱える悩みですが、その原因や治るきっかけは年齢やライフスタイルによってさまざまです。
この記事では、EDの主な原因をタイプ別に整理し、各年代での特有の要因を詳しく解説します。
改善につながるヒントや治療法も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
まずはEDの原因(タイプ)を知ろう
EDが治るきっかけは、その原因によって異なります。
EDの原因は大きく4つのタイプに分けられるため、まずは自分の症状がどのタイプに該当するかを知り、適切な対処法を見つけましょう。
心因性ED
心因性EDは、精神的な要因によって引き起こされるタイプです。
日常生活での過剰なストレスや不安、仕事や人間関係のプレッシャー、過去の性的なトラウマなどが原因となることが多いです。
また、パートナーとの関係が悪化したり、コミュニケーションが不足している場合にも発症することがあります。
心因性EDを治すには、ストレス管理やカウンセリングなど、心理的なサポートが効果的です。
適切なメンタルケアを行うことで改善が見込める場合も多く、パートナーとの関係性を見直すことも大切です。
器質性ED
器質性EDは、身体的な要因によって起こるタイプです。
特に加齢による男性ホルモンの低下や、血流の減少が大きな原因となります。
糖尿病や高血圧、動脈硬化、脂質異常症などの生活習慣病が原因で引き起こされることも珍しくありません。
器質性EDを治すには、食事や運動などの生活習慣を見直すことと、医療機関での治療が有効です。
定期的な健康診断や適切な治療を受けることで、症状の悪化を防ぎ、改善が期待できるでしょう。
薬剤性ED
薬剤性EDは、特定の薬の副作用として現れるタイプです。
抗うつ薬や降圧薬、一部の利尿薬などが原因となりやすい傾向にあります。
薬の服用を一時的に中止したり、他の薬に変更することで症状が改善する可能性がありますが、自己判断で薬を中止することは危険です。
薬剤性EDが疑われる場合には、必ず医師に相談し、最適な治療法を検討しましょう。
混合性ED
混合性EDは、心因性ED、器質性ED、薬剤性EDのうち、2つ以上の要因が組み合わさって発生するタイプです。
例えば、加齢によるホルモンの減少と、パートナーとの関係悪化によるストレスが重なっている場合、混合性EDと診断されます。
混合性EDを治すには、単一のアプローチではなく、複数の治療方法を組み合わせることが効果的です。
医師と相談しながら、心身の健康を総合的に改善するための治療計画を立てましょう。
EDが治るきっかけ【原因(タイプ)別】
続いては、EDの原因(タイプ)別に、どのようなきっかけで症状が改善されるのかを紹介していきます。
EDが治るきっかけの具体例から、自分に合った改善方法を見つけてください。
心因性EDの場合
心因性EDの症状改善には、精神的な負担を軽減することが重要です。心因性EDが治るきっかけとしてよくある事例は、以下の通りです。
- パートナーと話し合った
- 性行為をする場所を変えた
- 自慰行為のやり方を変えた
- 筋トレを始めた
- 有酸素運動を始めた
- 睡眠不足を解消した
- ED治療薬を服用した
など
パートナーとの関係が原因の場合、コミュニケーションの改善や環境の変化によってEDが治ることがあります。
また、自慰行為のパターンを変えたり、ストレスの解消をきっかけにEDが治ったというケースもあるようです。
心因性EDが治ったきっかけとして最も多いのは、バイアグラやシアリスなどのED治療薬の服用です。
心因性EDの場合、薬の服用で満足のいく性行為ができるようになると、それが自信となってEDが改善されることがあります。
器質性EDの場合
器質性EDの症状を改善するためには、身体の健康を整えることが大切です。
器質性EDが治るきっかけとしてよくある事例は、以下の通りです。
- 原因となる傷病が治癒した
- ED治療を始めた
- 食生活を改善した
- 筋トレを始めた
- 有酸素運動を始めた
- お酒を飲む量を減らした
など
糖尿病や脂質異常症などの傷病が原因の場合、まずはその治療を優先しましょう。
筋肉の衰えを防ぐための運動や食事の改善も有効ですが、それだけでEDの症状が治るケースは多くありません。
加齢による男性ホルモンの低下や、血流の減少には、ED治療薬の服用が最も効果的です。
EDが治るきっかけ【年代別】
続いては、EDが治るきっかけを年代別に見ていきましょう。
20代・30代の場合
20代・30代の男性の場合、心理的なストレスや生活習慣の乱れが原因でEDになることが多いです。
そのため、以下のようなきっかけでEDの症状が改善する可能性があります。
- 趣味を楽しむ
- 睡眠時間を確保する
- 規則正しい生活を心がける
- 過度な飲酒・喫煙を避ける
- ED治療を開始する
など
例えば、仕事が忙しく連日残業をしているという方は、睡眠不足による疲れがEDを引き起こしているのかもしれません。
仕事や人間関係のストレスがEDの原因となることも多いため、趣味や休息時間を確保して、心身をリフレッシュすることが大切です。
また、20代・30代の心因性EDにはED治療薬の服用が効果的です。
前述の通り、薬の服用をきっかけに性行為に対して自信が持てるようになれば、EDが治る可能性は十分あります。
EDの症状が気になるときは、年齢に関係なく、早めに医師に相談しましょう。
40代・50代・60代の場合
40代以上の場合、EDが自然と治るケースは少ないです。
身体的な衰えや加齢による男性ホルモンの減少がEDの原因となっている可能性が高いため、医師による診察を受け、できるだけ早く治療を始めることをおすすめします。
ただし、治療に頼りきりになるのではなく、生活習慣を改善することも大切です。
例えば、過度な飲酒や喫煙は血液の流れを悪くし、EDの症状を悪化させてしまう可能性があります。
生活習慣病を引き起こすこともあるため、できる限り避けましょう。
EDを治すために心がけたい5つのこと
EDを治すための最も有効な方法は、ED治療を始めることです。
バイアグラ、シアリス、レビトラなどのED治療薬を服用することで、勃起力を高めることができます。
ただし、ED治療薬でEDの根本治療ができるわけではありません。
以下のポイントを押さえて、生活習慣の改善も心がけましょう。
食生活を見直す
EDを改善するには、食生活を見直すことが大切です。
特に、血液の流れを促進する食べ物を積極的に摂取しましょう。
例えば、ビタミンEが豊富に含まれるアーモンドやアボカドなどには、末梢の血管を拡張して血流を改善する作用があります。
陰茎に血液が流れ込みやすくなり、EDの症状改善にもつながるでしょう。
また、男性ホルモンの分泌を促す亜鉛も、ED改善のために取り入れたい栄養素の一つです。
亜鉛は牡蠣やチーズ、レバーや卵黄などに豊富に含まれています。
一方、揚げ物やスナック菓子など高脂肪の食品は血流を悪化させるため、控えるよう心がけましょう。
筋トレ・有酸素運動を始める
身体の衰えを感じている場合、筋トレや有酸素運動を取り入れることがED改善への大きな一歩となります。
特に、筋トレで下半身の筋肉を鍛えることは、勃起力の向上に直結します。
男性ホルモンであるテストステロンの分泌を促す効果もあるため、ホルモンバランスの改善に役立つでしょう。
また、勃起を支えるために必要な血流を改善するには、骨盤底筋(骨盤や肛門周囲の筋肉)を鍛えることもおすすめします。
さらに、ジョギングやウォーキングといった有酸素運動は、全身の血流を良くし、勃起機能を強化するのに効果的です。
飲酒・喫煙は控える
EDを改善するためには、過度な飲酒や喫煙を控えることが必要です。
適度なアルコール摂取はリラックス効果があるため、完全に禁酒する必要はありません。
しかし、過度な飲酒はEDを悪化させるほか、脂質異常症や高血圧などの生活習慣病の原因にもなります。
また、EDのリスクを低減するには、禁煙を強くおすすめします。
タバコに含まれるニコチンは血管を収縮させ、陰茎への血流を妨げます。
EDを治したい方は、今すぐ禁煙を始めましょう。
ストレスを溜めない
EDの症状を改善するには、普段の生活でストレスを溜めないことが大切です。
ストレスが溜まりすぎると、EDだけでなく自律神経失調症やうつ病などの精神的な病気を引き起こすリスクもあります。
特にうつ病を発症してしまうと、抗うつ薬による副作用でEDの症状が悪化してしまうこともあるため、注意が必要です。
仕事や家庭でのストレスを軽減するためには、十分な休息を取り、リラックスする時間を確保することを心がけましょう。
趣味を楽しむ時間やアロマオイルを使ったリラックス法など、自分に合ったストレス解消法を見つけることも効果的です。
相談相手を見つける
EDに悩む男性は、自分一人がこの悩みを抱えていると感じることが多いです。
しかし実際には、かなり多くの男性が同じ問題に直面しています。
日本国内では、40歳以上の男性の3人に1人がEDに悩んでいるとされており、その数は1,130万人にものぼると言われています。
参考:日本臨床内科医会「ED Q&A 」
そのため、同じ年代の人に悩みを打ち明けてみると、実は相手も同じ悩みを抱えていたというケースも少なくないでしょう。
友人や知人とEDの悩みを共有することで、精神的な負担が軽減されることもあるかもしれません。
もし、人に相談するのはハードルが高いと感じる場合は、ED専門クリニックの医師に相談してみてはいかがでしょうか。
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EDが自然に治るケースは少ない!まずはオンライン診療で医師に相談しよう
EDが自然に治るケースは少なく、特に40代以上では専門的な治療が不可欠だと言われています。
EDの症状にお悩みなら、まずは専門医に相談するのがおすすめです。
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監修者
院長 髙嶋 政浩
平成元年 | 杏林大学医学部医学科卒業 |
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平成元年 | 杏林大学医学部附属病院 |
平成8年 | 西部総合病院皮膚科・形成外科部長 就任 |
平成12年 | 大手美容外科クリニック |
令和3年 | ユニティクリニック |