2024/4/20
AGAクリニックってどんなところ?選び方や治療法を紹介
AGAクリニックは、成人以降の男性に見られるAGA(男性型脱毛症)の治療を専門的に行うクリニックです。
この記事では、AGAクリニックの特徴や選び方、具体的な治療法について詳しく解説します。
AGAクリニックとは
AGAクリニックで治療を行う「AGA」とは、「Androgenetic Alopecia」の略称で、日本語では「男性型脱毛症」といいます。
成人以降の男性に見られる症状で、額の生え際や頭頂部の毛が薄くなったり、抜け毛が増えたりするのが特徴です。
AGAクリニックは、そんなAGA(男性型脱毛症)の治療を専門的に行う医療機関です。
AGA治療は一部の皮膚科や美容皮膚科でも提供されていますが、治療実績が豊富な専門クリニックのほうが安心できるという方は多いです。
医師の専門知識や経験も豊富なため、さまざまな薄毛の悩みを相談しやすく、適切な治療薬の処方やアドバイスを受けることができます。
また、保険診療を行うクリニックでは、診察までに長い待ち時間がかかることが多いです。
一方で、AGAクリニックのなかにはオンライン診療を実施しているところもあり、待ち時間なしで診察を受けることも可能です。
ユニティクリニックでは、電話(通話のみ)による男性医師の診察を行っています。
10分程度の診察の後、お薬はご指定の場所に郵送いたします。
事前予約制のため、専用フォームもしくはお電話にて、ご希望日時のご予約をお取りください。
AGAクリニックで行う治療法の種類
AGAクリニックで行われるAGA治療には、さまざまな種類があります。
ここでは、主な治療法について詳しく説明します。
AGA治療薬(内服薬)
もっとも一般的な治療法は、AGA治療薬(内服薬)による治療です。
AGA治療薬には、ヘアサイクルを乱してしまうDHT(ジヒドロテストステロン)の生成を抑える作用があります。
DHTは、5αリダクターゼ酵素が男性ホルモンの一種であるテストステロンを変換することで産生されますが、それ自体は悪いものではりません。
しかし、頭皮にある受容体(アンドロゲンレセプター)に結合することで、髪の毛を生成する毛母細胞の活動が弱まり、ヘアサイクルを乱す可能性があるのです。
ヘアサイクルが乱れ、毛が成長する期間が短くなると、髪の毛が太く長くなる前に抜けてしまうため、薄毛の原因となります。
国内で承認されているAGA内服薬は「フィナステリド」と「デュタステリド」の2種類です。
フィナステリド
フィナステリドは、世界で初めて開発されたAGA治療薬プロペシアの有効成分です。
5αリダクターゼⅡ型の働きを抑える作用があり、体内でDHT(ジヒドロテストステロン)が産生されるのを防ぎます。
デュタステリド
デュタステリドは、第二のAGA治療薬として登場したサガーロの有効成分です。
基本的な作用はフィナステリドと同じですが、フィナステリドが5αリダクターゼⅡ型にしか作用しないのに対し、デュタステリドはI型・Ⅱ型の両方に作用するため、より高い効果が期待できます。
AGA治療薬(外用薬)
AGA治療薬には、直接頭皮に塗布して使用する外用薬もあります。
AGAクリニックで処方されることが多いのは、「ミノキシジル」です。
ミノキシジル
ミノキシジルには、「育毛」「抜け毛抑制」「発毛」の3つの効果が期待できます。
元々は、高血圧治療のための内服薬の成分として承認を受けていた成分で、血管を拡張して血圧を下げる効果があります。
頭皮の血流がよくなり、毛髪に栄養が行き渡りやすい状態になるため、太くてコシのある髪の毛が育つようになるとされているのです。
なかでも、ミノキシジルを主成分として配合した「ミノキシジルローション」(外用薬)は、日本皮膚科学会が定めているAGA治療ガイドラインにおいても最高ランクの「A」に指定されています。
メソセラピー
メソセラピーとは、注射などによって有効成分を注入する治療方法を指します。
AGA治療におけるメソセラピーでは、頭皮に直接、以下のような成分を注入するケースが多いようです。
- 内服治療・外用薬と同一の成分(ミノキシジル・フィナステリドなど)
- 成長因子(インスリン様成長因子など)
- 栄養素(亜鉛・たんぱく質など)
注入される薬剤に含まれる成分は、AGAクリニックによって異なります。
ただし、前述の日本皮膚科学会が定めているAGA治療ガイドラインにおいて、メソセラピーの推奨度は「C2(行わないほうが良い)」となっています。
また、メソセラピーの効果を実感するためには月1〜4回程度の治療が必要になり、負担も大きくなるでしょう。
HARG(ハーグ)療法
HARG(ハーグ)療法とは、HARGカクテルと呼ばれる薬剤を頭皮に直接注入する治療法です。
HARGカクテルには、成長因子など150種類以上のたんぱく質に加え、髪の成長に欠かせない栄養素もしっかり含まれています。
毛母細胞をしっかりと刺激して、発毛を促す効果が期待できるでしょう。
ただし、治療費用は高額です。1回あたり8万円〜12万円程度の治療を複数回行うことが推奨されるため、総額で100万円以上かかるケースも珍しくありません。
自毛植毛
地毛植毛とは、後頭部や側頭部の髪の毛を採取して、抜け毛や薄毛気になる箇所に移植する治療法です。拒絶反応や炎症を起こすリスクが低く、植毛したあとも自然に髪の毛が生えてくるのがメリットです。
日本皮膚科学会におけるAGA治療ガイドラインの中でも「男性型脱毛症には自毛植毛術を行うよう勧める」と記載されています。
ただし、費用が高額になりやすい、施術に痛みが伴うなどのデメリットもあるため、慎重な検討が必要です。
AGAクリニックの選び方
「AGAクリニックに通いたい」「AGA治療に興味がある」と思っていても、実際どのクリニックが自分に合っているのか分からないという方も多いのではないでしょうか。
続いては、AGAクリニックの基本的な選び方を紹介します。
AGA治療を始めたいとお考えの方は、ぜひ参考にしてください。
専門性と治療実績
前述の通り、AGA治療は一部の皮膚科や美容皮膚科でも提供されています。
しかし、AGA治療を専門に行うクリニックのほうが、安心感があるという方は多いです。
AGAクリニックを選ぶときは、ホームページやSNSをチェックして、治療の種類や医師の実績、評判などを確認しておきましょう。
通院のしやすさ
AGAクリニックへの通院を希望する場合は、自宅や職場から通いやすい、駅から近いなど、利便性の高いクリニックを選びましょう。
また、心理的な通いやすさも重視することをおすすめします。
例えば、男性医師のみ・受付も男性スタッフというクリニックであれば、AGAに関する悩みも相談しやすく、通うのが苦になりにくいでしょう。
オンライン診療の有無
AGA治療のなかでも、AGA治療薬の処方に関しては、オンライン診療がおすすめです。
オンライン診療を活用することで、以下のようなメリットがあります。
- 通院の必要がない
- 移動時間や交通費を節約できる
- 待ち時間なしで診察を受けられる
- 郵送で手軽に薬を受け取れる
- 医師による処方だから安心
- 不安や悩みを相談しやすい
オンライン診療に対応しているAGAクリニックであれば、全国どこからでも受診できます。
近くのクリニックに絞りこむ必要はないため、クリニックの選択肢も広がるでしょう。
料金・費用の妥当性
AGA治療は保険適用外のため、治療にかかる費用は全額自己負担となります。
AGA治療薬の価格など、AGA治療にかかる費用はクリニックによって大きく異なるため、比較しながら検討することが大切です。
複数のAGAクリニックのHP等を確認し、治療費や薬の価格が分かりやすく表示されているか、妥当な金額であるかを確かめておきましょう。
AGAクリニックで治療を始める前に知っておきたいこと
ここからは、AGAクリニックで治療を始める前に知っておきたいこと、注意点を紹介します。
効果がでるまで6ヶ月~1年
AGA治療には即効性がなく、いずれの治療法でも、効果がでるまでに6ヶ月〜1年ほどの期間がかかるとされています。
また、治療をやめると薄毛が再び進行する可能性が高いです。
2024年現在において、AGAの万能薬は実在しません。
AGA治療を始めるときは、効果を実感するまでに時間がかかることを理解しておきましょう。
初期脱毛の症状について
AGA治療を始めると、古い髪の毛が抜け落ちる「初期脱毛」という症状が起こることがあります。
これは、髪の毛が正常なサイクルに生え変わる過程で起こる症状のため、過度に心配する必要はありません。
AGA治療を続けていくと自然に収まるケースが多いですが、気になる場合は医師に相談してみてください。
生活習慣とAGAの関係性
頭皮や髪の毛の健康を保つためには、規則正しい生活を心がけることも大切です。
例えば、たんぱく質やミネラルなど、髪の毛の成長に欠かせない栄養素が不足していると、AGAの治療効果が半減し、効果を実感しにくくなる場合もあります。
また、睡眠不足などによるストレスが頭皮の血行不良を引き起こし、薄毛の原因となるケースも珍しくありません。
AGAの症状を改善するには、AGAクリニックでの治療と合わせて、生活習慣を整えることも意識しましょう。
副作用がでる場合がある
AGA治療を受けることで、以下のような副作用がでる可能性があります。
- 性欲減退、ED
- 頭皮のかゆみ
- 火照り
- 体毛の増毛(多毛症)
- 頭痛
- 肝機能障害
- 吐き気、食欲不振
など
いずれも発生頻度は低いため、過度に心配する必要はありません。
気になる症状があらわれた場合は、早めに医師に相談すると良いでしょう。
保険適用はできない
前述の通り、AGA治療は、保険適用されません。
自由診療のため治療費は全額自己負担となり、保険証の提示も不要です。
AGAクリニックはオンライン診療がおすすめ!早めに治療を始めよう
AGAクリニックは、医師の専門性の高さや相談のしやすさで決めるのがおすすめです。
また、オンライン診療に対応しているクリニックであれば、全国どこからでも受診できるというメリットがあります。
男性医師によるオンライン診療でAGA治療薬(内服薬・外用薬)が処方できるユニティクリニックなら、初めての方でも気軽にご利用いただけます。
AGAの症状改善については、ぜひユニティクリニックにご相談ください。
監修者
院長 髙嶋 政浩
平成元年 | 杏林大学医学部医学科卒業 |
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平成元年 | 杏林大学医学部附属病院 |
平成8年 | 西部総合病院皮膚科・形成外科部長 就任 |
平成12年 | 大手美容外科クリニック |
令和3年 | ユニティクリニック |