2024/5/22

GLP-1ダイエットの効果や副作用を徹底解説

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1.GLP-1ダイエットの効果

【GLP-1ダイエットとは】

GLP-1ダイエットは、医師の指導を受けながら肥満治療を受けるメディカルダイエット(医療ダイエット)の一つです。GLP-1ダイエットは、医師の処方するGLP-1受容体作動薬によって食欲をコントロールするダイエットです。
GLP-1受容体作動薬を定期的に摂取するだけで、食事制限によるリバウンドの心配もなく、辛い運動をする必要もなく自然にダイエット効果が得られます。

【GLP-1受容体作動薬とは】

インスリンは血糖値を下げるホルモンで、膵臓から分泌されます。また体内には食物の摂取後、インスリン分泌を促すインクレチン(GLP-1などの消化管ホルモンの総称)があります。GLP-1(グルカゴン様ペプチド−1、Glucagon-Like Peptide-1)はインクレチンの一つです。膵臓にはGLP-1が作用するGLP-1受容体があり、この受容体がGLP-1によって活性化することでインスリン分泌が促され、血糖値が下がります。しかし、GLP-1は体内で3分ほどで分解されてしまうため、分解されにくいようにGLP-1のアミノ酸配列を一部変更して作られたのがGLP-1受容体作動薬です。GLP-1受容体作動薬はGLP-1受容体に対してGLP-1と同じように働き、GLP-1受容体を活性化させ、血糖に応じて膵臓からインスリン分泌を促すことで、血糖値を下げるように作用します。GLP-1受容体作動薬は、もともとは2型糖尿病(生活習慣病からのの糖尿病)薬として開発され、近年、体重減少作用があることが分かってきたため、海外では高度肥満症の治療薬としても承認を受け、世界で広く使われています。また、食欲を抑える効果があることから、国内でもメディカルダイエットのお薬としても使われています。

【GLP-1受容体作動薬の作用】

下記の主な作用があるとされています。

・血糖値を下げる作用

・食欲抑制作用

・満腹感の増加作用

・体重減少作用

・血圧とコレステロールの両方を低下させる作用

【GLP-1受容体作動薬のダイエット効果】

〔糖尿病薬でのダイエット〕
糖尿病治療薬であるGLP-1受容体作動薬をダイエット目的で服用して大丈夫か心配される方もいらっしゃると思います。GLP-1受容体作動薬をダイエット目的で服用しても心配ない理由としては、次のことがあげられます。

・2021年6月にアメリカ食品医薬品局(FDA)が肥満治療薬としてGLP-1受容体作動薬「ウゴービー」を認可し、海外では肥満治療薬として豊富な使用実績があります。

・日本でも2023年3月に上記「ウゴービー」が肥満治療薬として認可されています。

・肥満治療薬として「ウゴービー」は国内で唯一承認されたものの、処方が特定の病気治 療に厳しく限定されているため、一般的なダイエットでは処方できません。したがって、現状では、糖尿病治療薬であるGLP-1受容体作動薬を、医師の管理下でダイエットを目的として自由診療で処方しています。国内での実績も豊富になりつつあります。

糖尿病治療薬をダイエット目的で処方することは適応外処方として法律上認められて おります。適応外処方は国内の医療では多く行われております。適応外処方をする際に、インフォームド・コンセント(医師と患者様との十分な情報共有された上での治療の合意)に十分配慮し、医療品被害救済制度の対象外であることや、副作用、リスクの説明などを含めしっかりと説明し、患者様のご理解、ご希望と同意をいただき、医師の判断の下で、患者様の自費で自由診療治療を行うことは法律上認められております。
上記の理由から、糖尿病でない方でも医師の管理下であればGLP-1受容体作動薬をダイエット目的で安全に使用ができます。

〔ダイエット効果が現れる時期〕
GLP-1受容体作動薬の効果が現れるまでには、2〜3ヶ月ほどかかります。年齢による基礎代謝の違い、1日の摂取カロリー、身長、体重などにより個人差はありますが、続けることで少しずつ体重の減少を実感できるようになります。
しかし、効果が現れるまでの期間を早めようとして、食事を抜いたりしての急激なダイエットは控えてください。
糖質は太る原因ではあるものの、体で最も早く多く利用されるエネルギー源でもあります。そのため、急激な糖質ダイエットにより、糖質が不足すれば体調を崩す原因にもなりますので、バランスの良い食事を摂りつつ、摂取カロリーを抑えるようにしましょう。

〔1ヵ月での体重減少の目安〕
海外の臨床試験(※1)で得られた、GLP-1受容体作動薬を使った期間ごとの体重減少率は次のとおりです。

  • ・3ヶ月:5.9%
    ・6ヶ月:10.9%
  • 体重70kg
  • 1ヶ月で1.4kg前後痩せる計算

体重が70kgある方であれば、3ヶ月で約4.1kg、6ヶ月で約7.6kgの減量効果が期待できるということになります。1ヶ月で1.4kg前後痩せる計算になるため、定期的に使い続けることでダイエット効果が得られます。

(※1)→過体重または肥満患者に対するセマグルチド治療に関連する体重減少転帰 |栄養・肥満・運動 |JAMAネットワークオープン |JAMAネットワーク (jamanetwork.com)

〔GLP-1受容体作動薬服用時の食事の配慮〕
GLP-1受容体作動薬には、「食欲抑制作用」「満腹感の増加作用」があります。したがって、GLP-1受容体作動薬を服用すると食事量は少量になりますので、仮に糖質だけ少量摂取して満腹になってしまうと、タンパク質、ビタミン、ミネラルなど必須栄養素が不足して体調を崩すリスクがあります。そのため、少量の食事のなかで栄養のバランスに配慮することが、GLP-1ダイエットの優良な効果を得る上で重要です。

【GLP-1ダイエットの注意点】

食欲や血糖値上昇などのGLP-1受容体作動薬の抑制作用を、下記のように過剰に期待しすぎると、GLP-1ダイエットで効果がないこともありますので注意しましょう。

〔食べても太らないと過信している〕
「薬を使用しているから痩せられる」と過信してしまうと、GLP-1受容体作動薬を使用していても痩せることは難しくなってしまいます。「たくさん食べても大丈夫、間食が増えても大丈夫」という過信は避けましょう。

〔バランスの良い食事をしていない〕
GLP-1ダイエットでは、食欲抑制や糖の吸収阻害などの効果で減量していきます。そのため、普段よりも食事の量が少なくなりますが、摂取する栄養素のバランスが崩れてしまいがちです。食欲が抑えられても、高カロリーなものを食べたりするとダイエット効果が期待できなくなってしまいます。

〔適度な運動をしていない〕
GLP-1受容体作動薬でのダイエットは食欲が抑えられることで無理なくダイエットできます。しかし全く運動をしない場合、運動している人に比べると痩せるスピードは非常に緩やかになってしまいます。効率よく痩せるためにもジョギングやウォーキングなどの軽度の有酸素運動を取り入れるように努めましょう。

〔使用方法を守っていない〕
用法用量を正しく守っていない場合、薬の効果を得られない ことがあります。用法用量は下記の【GLP-1受容体作動薬の種類】の欄を参照下さい。

〔過度な飲酒をしている〕
GLP-1受容体作動薬は膵臓に働きかけインスリンの分泌を促します。一方、お酒を飲むと膵臓に負担がかかり、過度なアルコール摂取によって膵臓が疲弊して体調を崩してしまいます。またお酒の中には高カロリーなお酒もありますので、お酒を飲む際はカロリーの少ないお酒を適度に飲むようにしましょう。

【GLP-1受容体作動薬の種類】

GLP-1受容体作動薬には、「注射薬」と「内服薬」があり、それぞれ費用相場や使い方、有効成分などにも違いがあります。
従来からの注射薬として処方されるビクトーザ(サクセンダ)・オゼンピックと、注射の痛みなく。飲むだけの新タイプ内服薬リベルサスの概要は以下のとおりです。

製品名 リベルサス オゼンピック ビクトーザ
(サクセンダ)(※2)
種類 内服薬 注射薬
有効成分 セマグルチド リラグルチド
用法用量 1日1回
空腹時に120ml以下の水で
1錠服用
1週間に1回
自己皮下注射
1日1回
決まった時間に
自己皮下注射
特徴 飲むだけ 治療用量を細かく調整できる
注射の痛みなどの不安あり
冷蔵庫保管(2~8℃温度管理)必要
価格相場 15,000円前後 /月 20,000円前後 / 月 25,000円前後 / 月
当院グループ価格 5,850円~/月 処方なし 処方なし

(※2)対症疾患は、ビクトーザは糖尿病、サクセンダは肥満。日本ではサクセンダと同一成分(リラグルチド)のビクトーザが2010年1月に認可され糖尿病治療薬として使われています。

GLP-1受容体作動薬には従来からの毎日自己皮下注射する「ビクトーザ(サクセン ダ)」・週1回自己皮下注射する「オゼンピック」や注射をしない新しいタイプで1日1回服用するだけの「リベルサス」があります。そして、2023年3月に週1回自己皮下注射する「ウゴービ」という薬が、肥満治療薬として国内で初めて承認されました。なお、「リベルサス」「オゼンピック」「ウゴービ」の有効成分はセマグルチドで同じです。ただし、「ウゴービ」は、痩せたい人なら誰でも処方されるものではありません。
保険診療適用には高血圧、脂質異常症、または2型糖尿病のいずれかを有する肥満症の他にも厳しい処方条件があり一般的なダイエット目的処方はできません。なお、「ウゴービ」で、糖尿病治療薬リベリサスの有効成分セマグルチドが、肥満治療薬として国内で初めて承認された点は画期的です。

2.GLP-1ダイエットの副作用 詳しくは→(※3)

当院が所属するユナイテッドクリニックグループ(以下「当院グループ」(※4))のオンライン診療のみで処方するGLP-1受容体作動薬「リベルサス」について説明します。

(※3)→Rybelsus_PI_latest.pdf.coredownload.inline.pdf (novonordisk.co.jp)

(※4)→法人概要

【リベルサスの副作用】

〔起きやすい副作用〕

悪心、嘔吐、下痢、便秘 (胃腸蠕動運動の遅延による)
→これらの副作用は2~3週間かけて、徐々に改善されていくことも多いです。

脱力感、倦怠感、冷汗、動悸、ふるえ、めまい、ふらつき、頭痛、 生あくび (低血糖症状)
→少量で良いので1日3回(朝昼夕)は食事をしてください。 またラムネなどブドウ糖を携帯しておくとより安心です。 ただ、他の糖尿病治療薬を併用していない限りこの副作用が発生する頻度は低いとされています。

〔重大な副作用〕
低血糖(頻度不明)、急性膵炎(頻度0.1%)などがあります。

ただし、リベルサスは血糖値が高いときにだけインスリン(血糖値を下げるホルモン)を分泌するように膵臓に働きかけるため、低血糖は起きにくいといわれています。

〔副作用期間〕
リベルサスの副作用は1週間程度で治まるのがほとんどです。しかし、個人差があり2~3週間ほど続くこともあります。痛みが強かったり、副作用が重い場合は低血糖や急性膵炎の場合もあるため服用を中止して医師に相談しましょう。

〔副作用の対処方法〕
〈胃腸系症状〉吐き気や下痢などの胃腸系症状の場合、お腹を圧迫させないようにすることが大切です。ベルトは緩め、コルセットなど腰に巻いているものも外しましょう。また、うつ伏せになるのもお腹を圧迫してしまうので、横向きでひざを曲げながら横になりましょう。また、食事に関しては消化に優しいおかゆや海藻類などを摂り、胃腸への負担を軽くする配慮が必要です。さらに、下痢は体内の水分が多く排出されるため、普段よりも多めに水を飲みましょう。

〈低血糖〉めまいや手足の震えなど低血糖による症状が出た場合は、ブドウ糖を摂取することが大切です。ブドウ糖10gまたはブドウ糖入りの清涼飲料水や飴を摂取し、治まってきたら炭水化物を早めに摂るようにしましょう。

〈急性膵炎〉急性膵炎が発症すると腹痛が激しかったり嘔吐が続く場合があります。これらのような症状が出たらリベルサスの服用をやめ、速やかに医師に診てもらってください。

【リベルサスの禁忌】

重度の胃腸障害 (胃潰瘍、炎症性腸疾患など)、膵炎や甲状腺疾患の既往、低血糖を起こす可能性が高い方(糖尿病、妊娠中または 2か月以内に妊娠を予定している、授乳中)は服用できません。

3.当院グループのGLP-1ダイエット治療

【診療の特徴】

当院グループでは、治療における患者様の身体的負担・損傷リスクを回避するために、手術、注射等の施術治療は行なわず、服薬治療を中心に診療を行っております。

【GLP-1ダイエット治療】

当院グループは、ダイエット治療としては、手術、注射等の施術治療を行なわず、服薬治療を中心に診療を行っておりますので、GLP-1ダイエット治療としてはリベルサス服用による治療(※5)を行っております。リベルサスは国内では2型糖尿病治療薬として承認されているため、肥満治療のために処方する場合は医師の判断に基づく自由診療となります。

リベルサス

【リベルサスとは】

リベルサスとは、GLP-1受容体作動薬の一つで2型糖尿病の治療薬として日本でも承認を受け、患者さんに使われている薬です。また、食欲を抑える効果があることから、メディカルダイエットのお薬としても使われるようになっており、海外では高度肥満症の治療薬としても承認を受けています。

【リベリサス価格】

(1日1錠服用のための1ヵ月分30錠の価格)

お薬1ヵ月分 当院価格+診察料0円 他院相場+診察料
リベルサス  3mg 30錠 5,850円(税込)
6,500円(税込)
+診察料0円
10,000~15,000円(税込)
+1,100円
リベルサス  7mg 30錠 13,590円(税込)
15,100円(税込)
+診察料0円
20,000~25,000円(税込)
+1,100円
リベルサス 14mg 30錠 25,200円(税込)
28,000円(税込)
+診察料0円
30,000~40,000円(税込)
+1,100円

【リベルサスの処方】

オンライン診療(※6)で処方が可能です。来院不用で、診療時間は5分程度です。また、再診の場合は、患者様が医師の診察を希望されなければ、1年間の診療計画に基づき、最短、即日発送します。なお、リベルサスには、「食欲抑制作用」「満腹感の増加作用」があり服用すると食事量は少量になります。そのため拒食症、摂食障害、極端なダイエットなどで痩せすぎの方の中には、医師の判断でリベルサスが処方できない場合があります。

(※6)→オンライン診療(電話診療)|ED治療薬・早漏・AGA|バイアグラ・レビトラ・シアリス処方

  • 電話診療予約専用ダイヤル

    0120671515
  • 予約フォームで電話診療予約

    フォームへ 最短1分で予約完了 毎日9:00~20:00

【リベルサスの用量・用法】

リベルサスは3mg、7mg、14mgの3つの用量があります。リ ベルサスを、1日1回1錠、空腹時に、120ml以下の水で、毎日同じ時間帯に服用することで血中のGLP-1濃度を徐々に高め、定常状態(薬が血中に流入する量と、出ていく量が等しい状態)なる頃に作用を発揮します。用量が大きいほど作用が大きいので、開始用量の3mgで開始し、副作用がないことを確認して7mgに増量します。7mgでも効果が不十分な場合に14mgに増量します。

〔服用モデル例〕

・開始用量:1日1回3mgから開始

・維持用量:4週間以上投与した後、1日1回7mgに増量

・治療強化:1日1回7mgを4週間以上投与しても効果が不十分な場合 1日1回14mgに増量

【リベルサス使用感】

以下のような感想があります。

・空腹が気にならなくなる

・少量の食事量で満足するようになる

・間食をしなくなった

・飲酒量が減った

上記のように以前ほど食欲がわかない感覚になりますが、食事は美味しく食べられます。
しかし、食べても胃に貯まる感じがあり、従来の半分ほどで満腹感を感じるようです。「肥満があって、食事制限したいが、つい食べすぎてしまう人」にオススメな治療薬です。

【リベルサスの副次効果】

リベリサスには、「食欲抑制」、「満腹感持続」、「基礎代謝アップ」というダイエット効果をもつ薬ですので、肥満改善効果が期待できます。したがって、肥満を原因とするED(勃起不全)やAGA(男性型脱毛症、薄毛など)の改善にも効果が期待できます。

【リベルサスの個人輸入】

個人で海外からリベルサスを購入する個人輸入もあります。
しかし、副作用・禁忌のある医薬品にもかかわらず医師の判断なく医薬の知識のない個人の判断で輸入することは偽薬・欠陥品である危険性があり、リスクが大きい入手法です。個人輸入は避けましょう。肥満治療目的でリベリサスを入手する際は、医師の判断に基づく、当院グループのオンライン診療をお勧めします。

《最後に》

当院は、10年以上の診療実績、60万件以上の診療件数のあるユナイテッドクリニック・グループに所属しており、ユナイテッドクリニック・グループ(※4)では豊富な治療経験に基づく安全性・有効性・経済性に配慮したED薬治療(※7)を目指しております。メディカルダイエットをお考えの際には、当院の専門医師に、お気軽にご相談ください。リベルサスは、来院不要のオンライン診療(※7)(お問い合わせ・ご予約は0120-67-1515)のみの処方となります。皆様のお問い合わせ、ご予約を心よりお待ちしております。

(※7)→安全性・有効性・経済性に配慮したバイアグラの入手方法を解説

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監修者

院長 髙嶋 政浩

平成元年杏林大学医学部医学科卒業
平成元年杏林大学医学部附属病院
平成8年西部総合病院皮膚科・形成外科部長 就任
平成12年大手美容外科クリニック
令和3年ユニティクリニック