2024/2/14

勃起力が低下する原因は?硬さや持続力を高める方法を解説

「若い頃と比較して勃起力が低下した」「人よりも勃起力が弱い気がする」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。
勃起力が低下すると、ED(勃起不全)となり、満足いく性行為ができなくなる可能性もあります。
勃起力が低下してしまう原因は人それぞれ違うため、考えられる原因に合わせて、適切な対処が必要です。

この記事では、勃起力が低下する主な原因、勃起力を高めるための具体的な方法について解説します。

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勃起力とは?

勃起力とは、陰茎が膨らんだり、硬くなったりするために必要な力を指します。
満足いく性行為をするには、十分な陰茎の硬さと、それを一定時間維持するための力が必要です。

勃起は、性的興奮によって得られる反射的な現象だと思われている方もいるかもしれませんが、そのメカニズムは意外にも複雑です。

性的興奮を感じると、まず脳の中枢神経が興奮し、その情報が脊髄神経を経由して陰茎に伝わります。
そして、体内で一酸化炭素が放出され、陰茎内部の海綿体に血液が多く流れ込むことで勃起が起きるのです。

さらに、勃起が起こると陰茎内の血液を外に流さないようにする作用がはたらくため、勃起の状態が維持されます。
つまり性的な興奮によって勃起し、それを維持するためには、脳や脊髄の神経、陰茎内の血管などの複数の器官すべてが正常にはたらく必要があるのです。

勃起力が低下する主な原因

勃起力が低下し、勃起障害を引き起こした状態をED(勃起不全)といいます。

勃起力が低下する原因は様々ですが、EDの代表的な原因としては以下の4つが挙げられます。

器質性ED

器質性EDとは、身体的な要因がきっかけとなって起こるEDです。

前述の通り、勃起力は神経や血管のはたらきと密接に関わっています。
そのため、神経や血管のはたらきが悪くなると、正常に勃起できなくなってしまうことがあるのです。

神経や血管のはたらきが低下する原因としては、以下のようなことが挙げられます。

  • 動脈硬化
  • 神経障害
  • 男性ホルモン量の低下

など

これらの要因は、加齢や生活習慣の乱れなどが引き金となって引き起こされるケースが多いです。

例えば、「年齢を重ねるとともに勃起しにくくなった」という方は、器質性EDを疑ってみると良いかもしれません。

心因性ED

心因性EDとは、精神的な原因によって勃起力が低下してしまうタイプのEDです。

考えられる原因としては、以下のようなものがあります。

  • 過度なストレス
  • パートナーとの関係
  • 幼少期のトラウマ

など

例えば、自慰行為では勃起するのに、パートナーとの性行為では勃起しないというケースでは、心因性EDが疑われます。

薬剤性ED

服用している薬剤の副作用で、EDを発症することもあります。

例えば、以下のような薬剤を継続的に服用していて、勃起力が低下したという場合は、薬剤性EDが疑われます。

薬の種類 薬剤名 特徴
降圧剤

・利尿薬

・β遮断薬

・Ca拮抗薬

主に高血圧の治療に用いられる
抗うつ薬

・セロトニン再取り込み阻害薬(SRI)

・セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)

・三環系抗うつ薬

主にうつ病などの治療に用いられる
前立腺肥大症治療薬
(薄毛治療薬)
5α還元酵素阻害薬 主に前立腺肥大症や薄毛(AGA)の治療に用いられる

混合性ED

勃起力が低下してEDを発症してしまう原因は、必ずしも1つに絞り込めるわけではありません。

加齢やストレス、生活習慣の乱れなど、複数の原因が影響して勃起障害が起こることを、混合性EDといいます。

混合性EDは、特に40〜60代の方に多いEDです。

関連記事:勃起不全(勃起障害・ED)とは?勃起力が低下する原因、症状や治療法について

勃起力(硬さ・持続力)を高める9つの方法

勃起力を高めるには、食事・運動・睡眠などの生活習慣を見直すと同時に、適切な治療を始めることが有効です。

ここからは、勃起力(硬さ・持続力)を高めるための具体的な方法について解説します。

①食生活を改善する

勃起力は、血流やホルモン分泌が関わっているため、食事から摂取する栄養素を意識することが大切です。

例えば、加齢に伴って勃起力が低下していると感じる方は、「亜鉛」を積極的にとるようにしましょう。
亜鉛には、性機能に深く関わる男性ホルモンの分泌を促す作用があります。
牡蠣やチーズなどに豊富に含まれているため、食事の献立にぜひ取り入れてみてください。

また、青魚に含まれる必須脂肪酸、DHA(ドコサヘキサエン酸)とEPA(エイコサペンタエン酸)も、勃起力を高めるためにおすすめしたい栄養素です。
DHAとEPAには、血液をサラサラにして、血流を改善する効果が期待できます。
全身の血流が良くなると、陰茎に血液が流れ込みやすくなるため、勃起しやすい状態をつくってくれるでしょう。

②運動不足を解消する

勃起力を維持するには、適度な運動も必要です。

日本性機能学会・日本泌尿科学会の「ED診療ガイドライン[第3版]」にも、ジョギングやウォーキングなどの有酸素運動は、勃起機能の改善に有効であることが示されています。

また、自宅で気軽にできる筋トレもおすすめです。
特に下半身全体の筋肉を鍛えるスクワットなどのトレーニングは、血流の改善を促し、勃起力を高める効果が期待できます。

③ケーゲル体操をする

ケーゲル体操とは、アメリカの産婦人科医アーノルド・ヘンリー・ケーゲル氏が考案した運動です。
排便や排尿、勃起などをコントロールする骨盤底筋を鍛えることができます。

妊産婦の尿もれ・尿失禁を防ぐために行う体操ですが、男性の場合は、勃起力を高める効果も期待できるでしょう。

勃起力の低下が気になり始めたら、毎日10分間のケーゲル体操を始めてみてはいかがでしょうか。

ケーゲル体操の正しいやり方は、以下の通りです。

  • 仰向けに寝て膝を曲げる
  • 足を肩幅に開く
  • 肛門や尿道あたりを5秒間ぎゅっと締める
  • 5秒間脱力する

上記の1〜4を1クールとして、約1分間で行います。
1日10セット程度を目安に継続することで、骨盤底筋が鍛えられ、硬さや持続力など、勃起の質を高めてくれるでしょう。

④ストレッチをする

ケーゲル体操や筋トレはハードルが高いという場合は、開脚ストレッチを取り入れてみてください。
骨盤周辺の筋肉が柔らかくなり、陰茎に血液が流れやすくなるため、勃起力を高める効果が期待できます。

特に、デスクワークが多い方や普段ほとんど運動をしない方は、開脚ストレッチで筋肉をほぐしてあげることが大切です。

開脚ストレッチのやり方は、以下の通りです。

  • 両脚を大きく開いて床に座る(無理のない範囲でOK)
  • 背中が丸まらないよう注意しながら、伸ばした脚の方へ上体を倒す
  • 反対側も同様に行う

お風呂あがりなどの血行が良い状態で行うとより効果的です。

⑤睡眠の質を改善する

睡眠が不足している状態だと、男性ホルモンの分泌量が低下するため、勃起力が低下しやすくなります。

そのため、勃起力を高めるには1日6〜7時間程度の十分な睡眠時間を確保することも大切です。
「寝る前はスマホを見ない」「ゆっくり入浴して血流をよくする」など、睡眠の質を高める工夫も必要になるでしょう。

ただし、睡眠薬の服用については、医師と相談のうえ慎重に検討しましょう。
眠れないからといって睡眠薬を服用すると、薬の副作用で勃起不全が悪化するリスクがあります。

⑥入浴習慣を身につける

毎日入浴をする習慣を身に付けることは、血流や睡眠の質の改善につながります。
その結果、勃起力が高まる可能性は十分にあるでしょう。

ただし、熱湯に長時間浸かることは、精子の量や質を低下させるリスクがあります。
入浴時の湯温は、38~40℃程度のぬるま湯を心がけましょう。

⑦禁煙・禁酒をする

タバコやアルコールは、勃起力を低下させる可能性があるため、できる限り禁煙・禁酒することをおすすめします。

タバコには、血管に損傷を与えたり、血流を劣化させる成分が含まれていることが分かっています。健康的なリスクを鑑みても、喫煙にメリットはありません。

アルコールについては、適量であれば無理にやめる必要はありません。
むしろ、適量のアルコールにはリラックス作用もあるため、性行為前に少量飲む程度なら問題はないでしょう。

ただし、アルコールの飲み過ぎは、EDの原因となり得る動脈硬化や肥満を引き起こすリスクがあります。
1日あたりの飲酒量は、純アルコール換算で20g程度を目安とし、飲み過ぎは避けましょう。

【お酒の種類(アルコール度数)1日の摂取量の目安】

お酒の種類 1日の摂取量の目安
ビール(5%) 500ml(ロング缶or中瓶1本)
焼酎(25%) 100ml 100ml(グラス1/2杯)
ワイン(12%) 200ml(グラス2杯弱)
ウイスキー(43%) 60ml(ダブル1杯)

⑧ED治療薬を服用する

食生活や適度な運動など、生活習慣を改善してもEDの症状が悪化する場合は、ED治療薬の服用を検討しましょう。

ED治療薬とは、血管を広げるなどして血流を改善し、陰茎の海綿体に血液が流れ込みやすい状態をつくるための薬で、勃起不全の改善を目的としています。

世界的に有名なバイアグラをはじめ、他にも複数のED治療薬があります。

ユニティクリニックで処方しているED治療薬は、以下の通りです。

治療薬名 特徴
バイアグラジェネリック

・世界シェアトップの「バイアグラ」のジェネリック医薬品

・知名度が高い

・服用後30〜1時間ほどで効果が現れ、3〜6時間持続する

レビトラジェネリック

・「レビトラ」のジェネリック医薬品

・即効性に優れており、服用後早ければ15分程で効果があらわれる

・作用時間は3〜5時間程度

シアリスジェネリック

・「シアリス」のジェネリック医薬品

・服用後1〜3時間後に効果があらわれはじめ、20〜36時間持続する

アバナフィル

・比較的新しいED治療薬

・服用後15〜30分程度で効果があらわれ始め、5~6時間程度持続する

ウデナフィル

・比較的新しいED治療薬

・韓国の製薬会社によって2005年に販売が開始された

いずれのED治療薬にも、体内でPDE5と呼ばれる酵素のはたらきを阻害し、勃起を促進する作用があります。服用方法は、治療薬によって異なるため注意しましょう。

最近は、海外通販サイトなどでもED治療薬を入手できるようですが、偽物も多く出回っているため、個人輸入は避けることをおすすめします。
偽物のED治療薬は、効果がないだけではなく、健康被害を引き起こすリスクがあり危険です。

症状に合った治療薬の種類、正しい服用方法を知るためにも、ED治療薬は専門クリニックを受診し、医師の処方を受けることが大切です。

ユニティクリニックでは、来院不要、男性医師との音声通話のみよるED治療のオンライン診療を行っています。
処方したED治療薬は最短翌日発送でご自宅にお届けいたします。
初診・再診ともに診察料は0円(無料)で保険証も不要なので、勃起力低下にお悩みの方は、ぜひオンライン診療をご予約ください。

⑨レノーヴァ(衝撃波治療)を始める

レノーヴァ(衝撃波治療)とは、EDの根本的な治療を可能にしたED治療のための医療機器です。
イスラエルのダイレックス社が開発した医療機器で、以下の仕組みでEDの根治を目指します。

  • 低出力衝撃波を陰茎に直接照射する
  • 陰茎内で血管が振動する
  • 新しい血管を形成する「細胞増殖因子」が放出される
  • 新しい血管が増える
  • EDの症状が改善される

ED治療薬による治療は、あくまでも対症療法であり、勃起不全の根本的な改善を目的としたものではありません。
1~2回飲めば症状がなくなるというものではないため、継続的な服用が必要になるでしょう。

一方で、レノーヴァの場合、1回20分程度の治療を週1回の頻度で4~6回継続すると、本来の勃起力を取り戻せるケースが多いと言われています。

ただし、レノーヴァ治療に即効性はありません。
レノーヴァはED治療薬との併用も可能なため、レノーヴァ治療を継続しながら、ED治療薬を服用している方も多いです。

治療自体に痛みはなく、併用禁忌や副作用の報告もありません。
レノーヴァ医療機器を用いた施術のため、来院が必要となりますが、治療完了後には通院自体が不要になります。

関連記事:レノーヴァとは?ED治療の仕組み、効果やメリット・デメリットを解説

勃起力は高められる!自分に合った方法や治療を始めてみよう

勃起力が低下する原因は複数あり、改善するためにやるべきことも一つではありません。

もっとも効率よく勃起力を高めるには、ED専門クリニックの医師に相談し、原因や症状に合った治療法を提案してもらうことがおすすめです。

ユニティクリニックでは、男性医師によるEDのオンライン診療やレノーヴァ治療を行っております。
オンライン診療なら、10分程度の音声通話による診察のみで、ED治療薬の処方が可能です。
1錠からの処方もできるので、お試し感覚で始めてみてはいかがでしょうか。

オンライン診療・レノーヴァ治療のご予約は、WEBの専用フォームまたはお電話にて受付しております。ぜひお気軽にお申し込みください。

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監修者

院長 髙嶋 政浩

平成元年杏林大学医学部医学科卒業
平成元年杏林大学医学部附属病院
平成8年西部総合病院皮膚科・形成外科部長 就任
平成12年大手美容外科クリニック
令和3年ユニティクリニック