2024/1/29

EDとお酒の関係は?お酒好きの方の勃起力増大法を徹底解説

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《はじめに》

EDに悩んでいらっしゃる方の中にお酒が好きな方は多いと思います。そうした方に、お酒と上手に付き合いながらEDを改善する方法を解説します。

1.飲酒EDの発症

【発症メカニズム】

男性は性的刺激を受けると脳の中枢神経が興奮し、その情報が陰茎に伝わり体が勃起の準備を始めます。陰茎には陰茎海綿体があり血液が流入すると硬くなり勃起状態となります。しかし、過剰なアルコール摂取により脳の中枢神経が麻痺すると興奮情報が陰茎に伝わりづらくなり勃起の準備が不十分となり、中折れ等の「飲酒によるED」(以下「飲酒ED」)の発症リスクが高まります。

(※1)→アルコールの作用 | e-ヘルスネット(厚生労働省) (mhlw.go.jp)

【発症タイプ】

飲酒EDの発症には一時的な発症と継続的な発症があります。一時的な過剰飲酒後の一時的なED発症はアルコールが分解されると改善できますが、過剰飲酒を日常的に繰返しての継続的なED発症の場合は治療が必要です。

【発症原因】

飲酒EDの発症原因には「トラウマ原因」と「男性ホルモン原因」があります。

〔トラウマ原因〕
飲酒後の性行為で勃起できなかった経験がトラウマとなり継続的にED(心因性ED※2)を発症してしまう場合があります。

〔男性ホルモン原因〕
男性ホルモン(テストステロン)は精巣で約95%、副腎で約5%生成されて分泌されるとされています。テストステロンは性欲・性衝動を増進させフェロモンの発生、ドパミンという興奮物質を増やし、勃起を含む性行為において重要な役割を担っています。テストステロンは20~30代をピークに分泌量は減りますが、過剰飲酒はその減少を促進する要因とされています。原因としては過剰飲酒によりお酒に含まれる大量のエタノールが精巣にダメージを与えテストステロン生成を阻害するからとされています。このテストステロンの減少により性行為の体の準備が不十分となりED(器質性ED※2)を発症することになります。

(※2)→ED治療への不安・疑問・怪しいを解消

2.飲酒EDの治療

 

【飲酒量管理】

〔適量・過剰飲酒の基準〕 厚生労働省(※3)は、健康な方の適度な飲酒量は純アルコール量として 1日平均20g以下と定めています。目安は日本酒1合、ウイスキーダブル1杯、ビール中瓶1本、缶酎ハイレギュラー1缶、焼酎コップ1/2杯、ワイングラス2杯程度以下が適量とされ、超えると過剰摂取となります。先ずは過剰摂取とならない努力から始めましょう。男性では適量の2倍の 1日平均40g以上の飲酒は生活習慣病のリスクを高めるとされています。適量の3倍の 1日60g以上の飲酒を多量飲酒といい、急性アルコール中毒の原因となります。

(※3)→飲酒量の単位 | e-ヘルスネット(厚生労働省) (mhlw.go.jp)

〔適量飲酒によるED改善〕
適量の飲酒はリラックスする事ができるため勃起しやすくなります。アルコールには緊張や不安による心因性ED(※2)の改善効果が期待できます。また、酸化ストレスは体内の血管にダメージを与え陰茎への血液の流入を阻害しEDの原因となります。一方、アルコールを摂取することで過活性化するアルコールデヒドロゲナーゼという酵素が酸化ストレスを軽減するとされています。そのため適量飲酒であればED改善が期待できます。

〔性行為前の過剰飲酒回避〕
過剰飲酒は、一時的飲酒ED、継続的飲酒EDの発症要因となりますので、性行為前には避けましょう。

【飲酒による疾病の治療】

〔飲酒EDの併発疾病〕
EDは生活習慣病の前兆と言われるように生活習慣病発症前の体調不良の段階から発症します。過剰飲酒が原因で発症する疾病としては、 EDの他にアルコール依存症、痛風・高尿酸血症、肝炎・肝硬変等肝疾患、急性・慢性膵炎、高血圧・糖尿病・脂質異常等生活習慣病等があり ED治療と併行した治療が必要です。さらに併行治療の際、肝疾患のように ED治療薬が禁忌とされる疾病もありますので医師の診断が不可欠です。

〔併発疾病治療によるED改善〕
過剰飲酒によるEDの併発疾病中、最も発症頻度が高いのは、高血圧・糖尿病・脂質異常等の生活習慣病です。特に生活習慣病による血管・血流・神経機能の劣化により初期症状として性的刺激の陰茎への伝達障害・陰茎への血流障害によりEDを発症するとされています。生活習慣病の予防・改善(※4)のために、肥満防止・バランスのとれた食事・十分な睡眠・適度な運動・禁煙・適度な飲酒による取組みがED診療ガイドライン(※5)で強く推奨されています。

(※4)→生活習慣病予防 |厚生労働省 (mhlw.go.jp) 、 (※5)→ED診療ガイドライン第3版 (jssm.info)

【ED治療薬による治療】

〔ED治療薬の特徴〕

〈当院取扱いジェネリックED治療薬比較表〉(注:メリット注意点

薬剤名 容量
(㎎)
勃起までの時間
(分)
持続時間
(時間)
勃起効果 食事の影響 副作用
バイアグラ
(シルデナフィル)
25 40~60 3~5 弱い あり 出にくい
50 普通 出やすい
100 強い
レビトラ
(バルデナフィル)
10 20~40 4~5 普通 少ない 出やすい
20 7~8 強い
シアリス
(タダラフィル)
10 60~180 20~24 弱い 最小 出にくい
20 30~36
(アバナフィル) 200 15~40 6 強い 少なめ 出にくい
(ウデナフィル) 200 40~60 11~13 普通 少なめ 出にくい

〔食事・飲酒の影響が少ないED薬〕
お酒を飲む場合には食事を取ることが多いため、上記の表の食事の影響欄で影響が少ないとされているレビトラ、シアリス、アバナフィル(レビトラ改良型)、ウデナフィル(シアリス改良型)が食事・飲酒への配慮が少なく取扱いが簡単です。

〈バイアグラの特徴〉
ED薬の代表的な薬です。食事・飲酒の影響を受けやすいため時間を空けずに性行為する場合は、食前1時間ほど前の空腹時に服用し、食後に服用する場合は脂質の少ない和食等あっさりした軽食にして食後2時間程度空けて服用する等の配慮が必要です。

〈レビトラ・アバナフィルの特徴〉
レビトラはバイアグラよりも即効性があり、強い勃起効果が期待でき、食事・飲酒の影響が少ないことが特徴です。アバナフィルはレビトラよりも即効性を高めた新薬で、食事の影響が少ないことが特徴です。

〈シアリス・ウデナフィルの特徴〉
シアリスはバイアグラよりも即効性・勃起効果は低いですが、食事・飲酒の影響は最も受けません。ウデナフィルはシアリスよりも即効性・勃起効果を高めた新薬で、食事・飲酒の影響が少ないことが特徴です。

3.飲酒ED治療薬の効果増大方法

上記の〈当院取扱いジェネリックED治療薬比較表〉のように各種のED治療薬にはそれぞれ異なる特徴があり、食事の影響による勃起効果に強弱があります。したがって、ED治療薬毎の異なる特徴に基づき勃起効果を増大させるために以下の取組みが有効です。

詳しくは(※6) →ED治療薬が効かない原因は?バイアグラ・レビトラ・シアリスで勃たない人が行うべき対策

【不適切な服用回避】

ED診療ガイドラインでは、バイアグラ、レビトラ、シアリスにおいてED薬が効かない原因の81%は不適切な服用方法(脂っこい食事後の服用、性的刺激をしていない、内服のタイミング間違い、数回しか試さなかった等)であり、不適切な服用につて再教育を実施した結果41.4~59%に救済効果があったと報告されています。(※5)したがって ED治療薬の効果を増大するには、先ずは不適切な服用方法を回避することが有効です。

【ED治療薬の効果増大方法】 

〔脂っこい食事後の服用回避〕
バイアグラ、レビトラ、シアリス等のED治療薬は小腸で有効成分が吸収されます。脂っこい食事を摂ると小腸に油膜ができ有効成分の吸収が阻害されてしまいます。したがってED治療薬はなるべく食前に服用しましょう。有効成分が吸収されてしまえば食事の影響はありません。食後に服用せざるを得ない場合は、食事の影響の少ないレビトラ、シアリスをお勧めしますが、食後短時間で性行為になる場合は、即効性のあるレビトラ、特に10mgよりも勃起効果が確実な20mgを推奨します。

〔性的刺激のない服用回避〕
ED治療薬には男性ホルモン(テストステロン)のような性行為を促す催淫作用はありませんので、ED治療薬を服用しただけでは全身の血管拡張・血流促進作用があるだけで勃起しません。勃起には性的刺激が不可欠です。性的刺激には視覚的刺激(性的な服装・下着、AVビデオ、体位等)、触覚的刺激(愛撫、キス、前戯等)、聴覚的な刺激(性的な会話・言葉・トーン等)等があります。

〔誤ったタイミングの服用回避〕
薬を服用してから有効成分の血中濃度が最大値(確実な薬効発現)になるまでの時間をTmax(最高血中濃度到達時間)と言います。Tmaxはバイアグラ1時間、レビトラ0.8時間、シアリス3時間とされています。したがって、服用のタイミングとして、食前服用ではバイアグラは1時間前、レビトラは0.8時間(約40分)前、シアリスは3時間前となり、食後服用の場合は、あっさりした食事後2時間後以降が服用の目安となります。食後服用では、食事の影響が少なく、勃起力効果が高いレビトラの服用をお勧めします。食事や性行為のタイミングが不明な場合にはシアリスは持続時間が20~36時間と長いため服用のタイミングを気にしなくて済むメリットがあります。

〔回数不足の服用回避〕
血管拡張機能、血流機能の継続的な改善効果が明確になるためには、ED治療薬服用による血管拡張、血流促進を繰り返す必要があり、5~10回程度のED治療薬の複数回服用は必要です。それでも効果を実感できない場合は、シアリス(10mg<20mg)<バイアグラ(25mg<50mg)<レビトラ(10mg<20mg)<バイアグラ(100mg)の順に勃起効果が明確なED治療薬に変える等の処方変更を専門医師が検討します。

《最後に》

当院は、10年以上の診療実績、60万件以上の診療件数のあるユナイテッドクリニック・グループに所属しており、ユナイテッドクリニック・グループでは豊富な治療経験に基づく安全性・有効性・経済性に配慮したED薬治療(※7)を目指しております。勃起力に衰えを感じた際には、お一人で悩まず、当院の専門医師に、お気軽にご相談ください。皆様のご来院を心よりお待ちしております。

(※7)→安全性・有効性・経済性に配慮したバイアグラの入手方法を解説

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監修者

院長 髙嶋 政浩

平成元年杏林大学医学部医学科卒業
平成元年杏林大学医学部附属病院
平成8年西部総合病院皮膚科・形成外科部長 就任
平成12年大手美容外科クリニック
令和3年ユニティクリニック